ポータブル ZERO

 お散歩を終えて、ホテルを出発。当初から目論んでいた 「三郷スカイライン」 に向けて出発です。本来なら、昨日こちらに到着してすぐに行く予定だったのですが、お仕事の関係でずれたので、今日となりました。ここ、ぐぐるしてみてもあまり情報がありません。ちらほら情報があるものの、普通なら山ほど引っかかりそうなのが、あまり引っかからないのです。どうやら、対外的にはあまり知られていないようです。
 
 いろいろみてみると、どうも、その昔計画されていた観光道路だったのですが、1955年代から地道に延長してきたものの、最終的には公的建設活動の一方的な縮小政策を受けて、無条件で急に中止になり、放置されてるような感じです。その為、路線も途中まで作られて放置状態。三郷スカイライン、という立派な名前はついていますが、名前に見合う志半ばで途切れてしまった夢という感じです。なので、対外的にも宣伝もされておらず、あまり有名ではない、というわけです。
 ただ、私のナビの古い地図ではまだ元気だった頃なのか、ちゃんと道が載っています。Goo地図とか普通の地図だとすでに道すら載っていないか、逆に情報が古すぎて、開通予定だった道筋にもきちんと道が書かれてたりしますw 工事が中断していた箇所に丁度よく展望台があるとの事なので、そこを目指すわけです。
 セットして進んでいくと、途中までは普通の体面通行の道。ところが、途中から急に、1 車線。静岡の方とか、ナビで近道しようとすると遭遇する、あの 「ここで反対から車が来たらどうしよう」「カーブの先が見えないよ〜」 という、あの、林道みたいなところです。でも、少なくとも名義上は今回は県道。きちんと開通していれば、立派な県道になったんでしょうね〜。
 ところどころ、ちゃんと対面通行ができて、センターラインも引いてある道になったり、それがまたなくなったりしつつを繰り返します。中には、あぁ、ここを広げる予定だったんだなぁ、と思わせるカーブの脇に整備され平らになって壁も整えられた箇所があったりして、もったいないな〜、なんて思いました。道は、オフロード用ではない私の車でも問題なく走れる舗装道路で、幅も、よほど運悪いところですれ違わない限りはすれ違えなくてスタックするような事もなくそれほど問題はありません。カーブのたびに、ほとんどの場所でちゃんとミラーがあります。
 そんなところを繰り返し進んでいくと、目的地周辺のアナウンス。丁度、ハングライダーか何かの人たちが撤収するところでした。ウェブの情報で、パラやハングライダーの人がよく活動してる、なんていうことも書かれていたのですが、丁度彼らが撤収するところで助かりました。
 さて、展望台ですが…一応きちんと鉄骨で建てられた、大きな 2 階建ての見張り台みたいな感じです。標高は約1500m ワンフロア 12 畳程度。ただし、机も壁も何もないので、とてもさびしいです。一時期、イベントをやったことがあるのか、朽ち果てた、仮設の手作りの机の残骸のようなものが…。
 展望台自体は仮設でもなんでもなくきちんと作られていて、ここが完成していたら、結構人がにぎわっていたかもしれませんね。そして、この展望台から見る景色は…すごいです。SS だとその爽快感がちょっとわかりませんが、車であがれて、ここまで下界が綺麗に見渡せるところは、私の経験した中では片手の数に入るほどです。よいです。
 一応、トイレもありますし、飲み物や食べ物さえ用意しておけば、長丁場でも安心な感じの場所です。大きな観光向けの看板もちゃんと作られています。水道は一応ありますが、残念ながらひねっても水は出ませんでした。きっと、打ち切りが決定して、水道の支払いをするのをやめたんでしょう…。もったいないです。
 そんなわけで、絶好の場所なのですが、難点を挙げれば一つ。送電線がど真ん中にあります。なので、ちょっとノイズが気になる人は気になるかもしれませんね。それにしても、こんな高圧線が通ってるところで、よくパラグライダーで飛ぶ気になりますね。不思議です…。
 運用ですが、途中ちょっと雨が降ってあわや中止かと思ったり、強風で葉っぱとか物が飛んできたりあおられたりでそこそこ苦労しましたが、何とかできました。ただ、結果の方は、時間帯がよくなかったのか、あまり成果を上げる事はできませんでした。む〜。でも、思ったよりちゃんと遊べたのでよかったです。
 ちなみに、ここは 「ゴミは持ち帰りましょう 三郷村」 と書かれていますが、今は平成の合併合戦(?) で、安曇野市三郷になっています。豊科町穂高町三郷村堀金村明科町が合併し、 安曇野市 が誕生しました 。ここで運用される方は行政区分を間違えないようにしましょう。