ApplePayでのトラブル
さて、おとけいさん、こと Apple Watch ですが、発注してから納品されるまでかなり日数を容姿、やっと納品され、実用として使っていますが、何しろ便利です。いろいろな機能がインタラクティブに使える点で便利なのですが、欠かせない活用は電子マネー。
私は元々右に腕時計を付ける人なので、Xperia 時代に使っていた SmartBandTalk も右につけていました。そのおかげで、改札を通過するときやお買い物をするときなど電子マネーを使う上で「右」側で苦労しません。
ところが、残念なことに、AppleWatch のおサイフケータイである「wallet」機能にはバグが残っています。 WatchOS3.2 にアップデートされたばかりですが、これらのバグは全て、残ったままでした。
ここでは、具体的にその AppleWatch の問題点を見てみましょう…。 (長いので省略表示状態の方は「続きを読む」でご覧ください)
【問題その1】 iD や QuicPay を使った後、決済機能がマヒする
AppleWatch や iPhone は、Android スマホのおサイフケータイと違い、基本的に電子マネーを使うときには指紋認証をする (iPhone) か、ロックが解除された状態でサイドボタンをダブルクリック (Watch) し、使用する電子マネーを選ぶ必要があります *1 。
しかしながら、AppleWatch でその操作をして iD や QuicPay などを使った後は電子マネー機能がマヒしてしまうようです。そのため、コンビニで iD 決済をしてそのまま電車に乗ろうと改札を通ろうとすると、AppleWatch が一切反応せず、改札を通過できなくなります。 (エラーも何も出ません。改札機自体が全く反応しません)
具体的には、次の操作で再現します。
- サイドボタンをダブルクリックし、iD を選びます
- コンビニのレジで iD 決済で支払いをします
- そのままコンビニを出て、画面が消えている状態を確認します
- サイドボタンをダブルクリックして wallet を呼び出します
- 「カードが利用できません。しばらくしてからやり直してください。」というエラーが出て使えない
この状態になると、一切の電子マネー機能がマヒしているので、自動改札を通ろうとしても改札機が全く反応しませんし、当然、iD や QuicPay も使用できません。この状態で左右にスワイプして他のカードを選んでも、どのカードも全滅になり、電子マネー機能自体が使えなくなっていることが分かります。もちろん、エクスプレスカードに設定してある Suica も同じです。
再び電子マネー機能を使えるようにするには、
- wallet 画面から一度ホームに戻ります
- サイドボタンをダブルクリックして wallet を呼び出します。
- …なぜか何も起らず、wallet が呼び出されません。何も出ません。
- もう一度、サイドボタンをダブルクリックして wallet を呼び出します。
- wallet が立ち上がり「…準備完了。かざして支払う」とでます。
- 電子マネーが使用可能です。
現状、コンビニなどで iD や QuicPay などの電子マネーを使った後は、忘れずにこの操作をして電子マネー機能を「復活」させてあげないと、うっかり改札を通ろうとしようものなら、改札が全く反応せず、後続の人達から大顰蹙を買います。特に都内、しかも通勤時間帯なら大勢の人が川のように流れていますからとても気まずい思いをします。
合計 4 回もサイドボタンをクリックしなければならず面倒ですが、既に発売から半年近く経った 3 月現在のアップデートですら改善されて無い状態です。日本でしか使われていない FeliCa の電子マネーですから、グローバル企業の Apple としては後回しなのかもしれませんね…。
【問題その2】 二度操作する必要がある場合がある
通常、ダブルクリックして使う電子マネーを選んだら、端末にかざして決済音を確認したら決済完了というシンプルなステップです。つまり
- サイドボタンをダブルクリックする
- 使う電子マネーを選ぶ
- 端末にかざす
- 決済音がして支払い完了
という風になります。 2. に関しては、メインカードに設定してある電子マネーで支払う場合は省略できます。私の場合は AMEX がの QuicPay がメインなので、大抵は 2. は飛ばせます。なお、デフォルトでは Suica あたりがメインカードになってる人が多いようです。 Suica はメインカードにしなくてもサイドボタンを操作しない状態であればエクスプレスカードとして支払いできますから、サイドボタンダブルクリックで起動する電子マネーの「メインカード」は別の iD や QuicPay にしておくのがお勧めです。
ところが、実際にはこれではうまくいかない端末があります。
具体的には
- サイドボタンをダブルクリックする
- 電子マネーを選ぶ
- 端末にかざす
- 端末からは何も音がせず、時計からは「カタカタ」と音がして完了表示が出る
- 端末側は決済完了にならない
という状況になります。自販機なら商品は出てこないし、レジ端末なら電子マネーがかざされるのを待っている状態のままになって、店員さんから「早くかざしてくださいよ」と思われることになります。
このようなことになる端末の場合、2 度漬けならぬ、AppleWatch 側で 2 度決済操作が必要になります。
具体的には
- サイドボタンをダブルクリックする
- 電子マネーを選ぶ
- 端末にかざす
- 端末からは何も音がせず、時計からは「カタカタ」と音がして完了表示が出る
- すかさずもう一度サイドボタンをダブルクリックする
- 電子マネーを選ぶ
- 端末にかざす
- 決済音がして支払いが完了する
という操作をする事になります。厄介なのは、4.において ApplePay 側は画面に「完了」と表示されあくまで「支払い処理が完了した」という認識になっているので、選んだ電子マネー機能は終了してしまいます。そのため、5.において間髪を入れずダブルクリックして再び同じ電子マネー機能を呼び出してあげないと反応できないわけです。なかなか面倒ですね(^^;
こういう操作方法は Apple の説明にも一切ないもので、事実上何らかのバグを抱えていて「決済がうまくできていない」状態と言えます。
なお 5. の「すかさず」を本当に素早くやらないと、端末側がタイムアウトして失敗し、1. からやり直す必要がでるケースがあるので結構大変です。メインカードに設定してある電子マネーでの支払いなら「選ぶ」の操作をしなくて済む分、失敗率が少ないです。
当然、Android のおさいふケータイではこんなことを経験したことはありません。この問題は、AppleWatch だけでなく、iPhone7 でも発生するので、根本的な ApplePay 時代の仕組みに問題を抱えていそうです。
この問題に関しては、発生する決済端末と発生しない決済端末が明確に分かれていて、たまたまとか、運とかは関係さそうです。具体的には次の通りです。
二度かざしが必要にならない決済端末
ここからみると、どうも無人の自販機的な物で発生しがちで、有人のレジを使うところでは発生しない傾向があるようです。なぜこうなるのかは、電子マネーのプロトコールに詳しくない私には分かりませんが、なにかこう、プロトコール上の違いがあって、ApplePay では自販機的なやりとりをするプロトコールにきちんと準拠できていないのではないかと思います。
「2 度連続操作をすれば決済できる」ことから、2 回通信が必要になる手法での決済を想定していなかったとか…? 謎ですが、空いているときならともかく、後ろに待っている人がいるときには「なにトロトロやってるのよ」と思われそうで、なかなか気まずいですね。早く改善して欲しいです。
【問題その3】 決済に失敗する
ApplePay 関係のトラブルの最後に、あまり件数は多くありませんが「決済自体がうまくいかない」ケースにも触れておきます。
具体的には
- サイドボタンをダブルクリックする
- 電子マネーを選ぶ
- 決済端末にかざす
- 悲しい「失敗音」が決済端末から流れ失敗する
というものです。これは何度やっても失敗し、一度は 4 回やっても失敗したので諦めて普通にクレカを出して支払いました。ただし、昨日ダメ元で試したところ、1 回目は失敗しましたが、2 回目は成功しました。一回目の失敗を受けて店員さんが何か別の操作をしたのか、私がかざしたタイミングが良かったのか、前項のようなタイミングの門外があるのか…なぜ成功したのかわかりませんが、いずれにしても「この決済他院末では絶対に失敗して支払えない」というわけではないようです。
なお、この事象が発生したのは、ロイヤルホストだけなのですが、毎回必ず一度は失敗するので触れておきました*3。
これは決済端末のクセかもしれないので、一応それらしき決済端末を紹介しているニュースサイトへのリンクを記載しておきます。
https://www.value-press.com/pressrelease/133448
恐らくこの機種だと思いますが「オムロン製 CATS300」という端末のようですね。なお、うろ覚えなので、見た目が似ていて違う端末の可能性もありますのでご了承ください。どうも FeliCa だけでなく「NFC にも対応」というところが、怪しいですね…。
便利な AppleWatch の ApplePay だけに、一日も早く修正してほしいですね。