日記とリンク

 この前日記のプロフィールの有用性について書きましたが、今度はリンクについてです。あるといいな〜、と思うのが、リンク。トラックバックというのは、どうも、その日記の特定の記事にリンクを貼ったりすると残る足跡のようなもの(一昔前の勝手に逆リンクとかの系統かなぁ)のようですが、それはそれで有用です。つまり、その記事に興味を示して何か言及している人の日記をたどる事ができますので、それって、つまり、同様の分野に興味・関心を示した人を簡単に見つけられる手段の一つなわけです。
 それはそれで便利ですが、もう一つ、やっぱりリンクもほしいです。リンク自体は日記に限った事じゃなく、むしろ日記とは独立した普通のページの 1 コーナーに設けられているものだったりするのが普通だと思うのですが、最近は日記の中にリンクを、たとえば、サイドバーあたりにつけてる人がいたりするようです。これはこれで有用で、なにしろ、その日記を巡回対象にしている人間から見ると、その、作者さんの視点なり興味関心分野が自分と重なっていたりするわけですから、その作者さんがリンクを張る、見に行くページというのは、同様の価値観から、私も巡回先としてたどるのにふさわしい確率がそれなりに高かったりするわけです。
 たまに、リンクというと、最初に検索エンジンが、昔なら ヤフー、今ならグーグルやインフォシークなどが並んでいて、それから NHK や NTT、ヨドバシカメラのページなど、誰でも知ってるようなところを羅列する人がいたりします。そのあとに、やっと、大学の友達、会社の知り合い、気にいってる趣味のページなど 「本来このページの主役」 であるものがやっと並び始めたりするわけです。その手の人のリンクページの冒頭を占拠している、ヤフーとか日経のほかに、たとえばカメラ好きなら 「キヤノン」 のメーカーウェブサイトを並べたりしてましたが、それをリンクにわざわざ並べる事に何の意味があるのかわかりません。そんな感じで、日記とは別の、昔ながらの個人ウェブサイトには、これら無意味としか思えないリンク先が "つきもの" だったわけです。
 ところが、日記ページのサイドバーに並んでいるリンク先には、グーグルやインフォシークが並ぶ事はなく、普通に、自分が見に行ってる共通の趣味がある人や気に入っているウェブサイトのリンクが幾つか並んでいるだけのことが多い気がします。なので、これらはなかなか役に立ちます。
 たとえば、ギターに興味があったとします。私自身はまったくギターには興味がないので、適当にたとえを書きますが、たとえば、そのギターにも、電気的なギターではなくて、昔ながらの木製のギターが好きで、しかも、そのギターを 「xx式」 のようなひき方で弾くのが好きな人だったりします。そうなると、当然のようにその人の日記のリンク先にある日記は、そういう系統の人が多いわけですし、日記そのものに 「ギターな日々」 みたいなタイトルをつけてギターメインで書いていればなおさらその傾向が強くなります。
 普通のリンクページですと、リンク先は、日記なのか、それともウェブサイト全体なのかわからない事があります。たとえば、リンクをたどってみたところ、トップページに飛ぶだけで、日記もなく、単に簡単な自己紹介と、ギターについて書かれた一角があるだけで、更新も頻繁じゃなかったりします。そうなると、せっかくリンクをたどっても無駄足に終わったりするわけですが、日記の中にあるリンクは日記につながっている事も多く、また、個人的な経験では本人が日常的に巡回してるサイトが並んでいる事が多いので、更新がされていなかったり、日記じゃない過去に作られたスタティックなページだったりする可能性が低い気がします。
 これが古来からある一般的なリンクページですと、先ほど書いた検索エンジンなどの定番サイトのほかに、特に定期的には見に行ってないけど友達だからとか、大学の先輩だからとか、サークルで知り合った人のウェブサイトだからとかで義理的にリンクが貼ってあり、本当に作者さんにとっても辿ってほしいページかどうか疑問なものがそれなりにあったりします。日記のサイドバーにあるリンクは、その確率が低いので、ギターのxx式なら、xx式に興味があったり、熱心にやっていてそういう人の日記を他にもいろいろ読みたいと思ってる人には、とても興味深いものだと思うわけです。
 というわけで、プロフィールほど「必須」ではありませんが、あると、その日記ページと、その人の関心事項を知るうえでも、また、自分がいろいろな情報に触れる手段としても、役に立ち、面白いものだと思います。