ネットを始めた頃

はどこを見ていましたか? 的な話題があったので考えてみると、ネットがインターネットをさすなら、友達の日記とかかなぁ。学校や職場内は、今で言うところの 「イントラ」 になっちゃうのではずすわけで、そうなるとやっぱり知り合いの日記とかしかないわけです。日記といっても、今のような "ブログ" ではなくて、普通に日記だし、そもそも日記ツールなんて存在しなかったので普通に HTML 手書きですが。
 当時はまだまだ、ネット上では本名&電話番号すら公開していて当たり前の時代だったので(そして、逆に匿名&ハンドルが基本なパソ通文化とは違うのよ〜、な雰囲気があったわけですが、いまやもう…)かかれる人も本名が基本で、お互いに日記を書くことではなれてしまった友達同士も日常を知り合えるというのが基本生活でしたね〜(この手のメリットは今もあると思いますが)。
 今のブログをみると、どうも、業者がアイドルとかを使って作らせた「商業誌」 的なものとか、ネットアイドルみたいに、どちらかというと 「いい顔しないといけない人たち」 が作る、日記というより daily column に近いものを参考にしてしまってるからか、日々のことよりも、コラムを書いてしまってる人が多いのがむしろ残念な限りです。正直、素人の書くコラムなんてたいてい以下略なわけですがw
 日記の基本は、毎日書くことだし 「今日は何もしないで寝てばっかりいた」 みたいな事だけでもちゃんと書くのが重要だったりしました。今の日記って、どこも 「読んでいて楽しいもの(楽しい事があった日)だけを書く」 みたいな風潮が多くて、読んでもらう対象も、友達や知り合いではなくて 「どこかの知らない誰かに、たくさんの人に読んで人気者になりたい」 的な感覚が多くちょっとガッカリですね。なので、内容もありきたりで薄く、批判の対象になりやすい主義主張や好き嫌い、批判されるような行動についての記録は載せていないところがほとんど…。
 そういう意味で、ライブ感のない今の 「ブログ」 とは違い、昔の日記は本当に日記そのもので、お互い、遠くにいるのに近くにいるかのように感じられる重要なものだったりしたわけです。なので、この 「日記をぐるぐるする」 というのは、初期の私にとっての重要なアクティビティでした。
 たとえば、帰宅をして日記を読んで 「友達に連れて行かれたxxxレストランで食べたエビが最高においしくなかった。ドロの味がした。今度なんでも食べる Risa でも連れて行って感想を聞きたい」 というような内容の事が書かれていれば、その後メールで、お互いの日記を読みあったメンバーがそれぞれの日記の中で印象的な事柄について 「ドロの味のするエビってどんなのよ〜;;」 みたいな事をメールでやり取りしたりしました。
 当然、掲示板だの何だのなんて利用したり見るようになったのは後々のことです。当時はまだ 「あて先が決まっている、友達や仲間の間の連絡はメール」 で 「ウェブはある程度一方向の情報を書くところ」でした*1
 情報元としては、どちらにしても当時はまだ WWW では無理で、FTP ベースで何でも落としてくるという記憶があります。なので 「どこにどんなものが転がっているか」 みたいなノウハウがあったような気が…。もうあまり覚えてませんがw

*1:むしろインターネット掲示板が出回り始めた頃は、誰でも見れるところで連絡しあってるのはどうかなぁ、という抵抗がかなりありました