今日のぐるぐる

 そう思ってた人いたんだ、という記事。実は、ちょっと前に機会があってレボリューションというか、Wii?で遊んでみる機会がありました。Wiiといわれても未だに、レボリューションという方の名前が出てくるので、途中で名前を変えるのは是非やめていただきたい物です。話が他人と通じません(@@
 さて、その Wii。宣伝なんかでは、いかにも 「直感的で、簡単操作!」 みたいなのが、DS と同じにアピールされていた気がします。なんというか、ジョイパッドを使った 「実際の動きとは全く違う操作によってキャラを動かす」 というものから、本当の動きと同じ動きをしてキャラを動かす 「直感的な」 操作方法。確かに、ゲームをした事無い人にもわかりやすい 「直感的な」 宣伝文句です。
 そうはいっても、あまり高性能ではない本体スペック。まぁ、発売前に見たものしか知らないので、最近は改良されたりとかしてるのかどうかもわかりませんが、とりあえず登場時点のお話だと PS3 よりも性能が低いようで、あまり興味がありませんでした。なので、使う機会も、使う気も起らなかったわけです。正直 「どうでもいい」 状態でした。
 ただ、モーションセンサを利用した直感的な操作とか言われると、ちょっと興味が出たりもします。そんなきちんと動きをトレースできるのか、それをソフト上で再現できるのか、なんかが気になったりします。今までもモーションセンサを利用したコントローラはありましたが、どれもイマイチ。誤検出・誤動作が多かった気がします。それが、直感的な部分をアピールされ、なおかつ、世間の評判でも否定されていない所を見ると、それなりの完成を見てるのかな?なんて思ってるわけです。
 そうなれば、少しは使ってみたい、体験してみたいなぁ、という気持ちも起ります。先述の通り、本体のスペックがあまり高くないので、買いたいとはみじんも思いませんし、どうしてもすぐ体感したい、という気が起きるほどでもなかったのですが、機会があったので、少しの時間だけ触れてみたわけです
 ところが、触れてみた結果は 「直感的」 とはほど遠いものでした。名前を入力したり、何かを進めたりするのに、モーションセンサを微妙に調整してポイントしたり動かしたりしなければいけません。何度 「ジョイパッドの十字キーがいい」 と思った事かw まぁ、Wii のモーションセンサジョイパッドにもちゃんと十字キーはあるんですけどね。でも、これを使ってしまったら、WiiWii である意味、存在価値が皆無になっちゃいます。
 結局の所、実際の動きに同化させるには、誤差があるし、リンク先のコラムでも触れられてる、ジョイパッドのような直感的とはまた違う「人間との結合を行えるインターフェイス」 的感覚ともまた違います。その結果、車は何度も道路からはみ出して激突するし、まともに走れやしません。別にゲームが得意な訳じゃないので、ジョイパッドでも似たような事はあるのですが、Wii リモコンでは輪をかけてボロボロでした。Xbox360 のジョイパッドで操作すればもっとずっとしっかり走れたでしょう。
 で、こういうインターフェイスって、別に珍しい事じゃなくて、ジョイパッドのゲームの世界でも結構あったりします。それが、ゲームのキーアサイン設定なんかがそうだったりします。例えば、戦闘機の空中戦ゲーム。実物の飛行機は、いわゆる操縦桿と、アクセルに相当するスロットル、そして、足下のラダーペダル(方向舵)などなど、いろいろな装置を使って操縦を行ないます。なので、当然、ボタンを駆使してそういう物を操作する mode でゲームは作られてます。
 ただ、このモード、フライトシミュレータ系の物を遊んだ事がない人には、かなり厄介です。自動車と同じように、ハンドルとアクセルとブレーキの感覚の人がほとんどなので、方向舵なんかを使えないのです。その結果 「あれ? 旋回しない?」 みたいな事になります。教えるとその通り操作しますが、すぐに操作が混乱してまともに飛びません。あっという間に地面とこんにちは。
 なので、ある程度自動車と同じように、方向舵と補助翼を連動させて上下左右できるように簡単に操作できるモードを搭載した 」Easy モードがあったりします。これだと、初めて遊ぶ人でも、それっぽい飛行が出来ますし、初期のミッションであればクリアもできて 「遊べる感覚」 になったりします。メーカー側としては、慣れてきたら、先述の普通のモードに切り替えて、マスターして欲しいと思ってるわけです。
 ところが、当然この 「簡単なモード」 というのは、なれてる人にはとても不便です。思ったような機動性のある動きができない、細かい調整ができない、複雑な動きがとれないなど、まどろっこしくてとても退屈というか、窮屈に感じると思います。まぁ、ちょっと違いますが 「飛行機の操作として直感的じゃない」わけです。
 どちらが直感的かはとても微妙。Easy モードは、確かに初めての人でも車と同じような感覚で、直感的に上下左右に飛行機を動かせます。だから、初心者でも楽々。けど、後者も、自分の思ったように直感的に動かせます。ただし、その操作にある程度慣れていれば、です。前者の人にとって、後者の操作方法は全く直感的ではないし、後者の人にとって前者の操作方法は、これまた、直感的な動きが出来ないわけです。
 これが、Wii の某レースゲームでも似たような状態になってるわけで、全くと言っていいほど経験のない人でも、コントローラを渡されて遊べば、ある程度遊べちゃうのが Wii のリモコン。でも、遊び慣れてる人にとっては、操作できない訳じゃないけどまどろっこしくて直感的に操作できないのが、また、Wii のリモコンだと思います。特に、ハンドルのゲームならまだしも、スティック状にして使う操作の場合はなおさらです。
 結局の所 「誰にとって」「どういう意味で直感的か」 が違って来ちゃうわけですね。直感的直感的、と言いつつ、Wii のモーションセンサリモコンや DS のタッチペンは、相手によっては、逆に「非直感的」なわけです。ちょっと面倒ですね。