システム所感

 これだけだとあれなので、遊んでみた感想も書いてみます。まず、キャラがこい事を除けば、ゲーム自体は結構楽しいですね。そもそも、操作方法がマウスのみでキーボードの操作がかなり限定されてるという不親切で、今時考えられないほどのインターフェイスの悪さでしたが、それと比べるとかなり天国です。願わくば、キーボードだけで視点変更と移動が両方できるといいのですが、これはショートカットとの兼ね合いで仕方がないですね。FF みたいに CTRL+ や ALT+ に限定するのも、良いとは思いますが。
 戦闘方法については、戦い始めたらオートバトルなので良い感じです。敵の強さも名前の色ですぐ分かるし、アクティブかどうかすら見分けられるのは、かなり親切でよくできてると思います。魔法もショートカットからすぐ使えるのがいいですね。
 欠点と言えば、イマイチよく分かりづらいこと。強化魔法の意味もよく分からなかったり、連携みたいなのがあるみたいなのですが、それも説明が細かくされていないので、どうやったら起こるのか、起きたらどういう意味があるのカなどもイマイチイメージがつかめません。全体的に、深い設定の割には説明不足です。こんな厚いパッケージなのですから、もっときちんと説明くらいほしいところです。
 あとは、ローカライズが中途半端です。一部のアイテムの説明文やキャラクターのセリフの吹き出しが英語のままです。え? これって製品版だよね?! と一瞬疑ってしまうほどです。話しかけてくる音声が英語なのは、日本語吹き替えをする予算がないでしょうし、仕方ないとしても…。特に、アイテム説明なんかで途中までが日本語で、途中から英語になっていたりするとガッカリです。また、システム的な案内も、一部英語だったりして、これじゃ、英語がわからない人はこの魔法が何かすらわからないんじゃ…と思いました。
 最近に限ったことではないでしょうが、ここ5-10年くらいのうちに、ソフトウェア業界は見切り発車が多い気がします。きちんと完成させてから、ではなくて、発売予定日に発売する、出せるならひとまず出しておく、のような…。まだ工事中の住居に入居を開始させるような感じで、技術屋さんとしては、目を覆いたくなる風潮です。きちんと責任を持って恥ずかしくないものを作り上げてから、出して欲しいですね。
 と、いつもの如く欠点を多目に書いていますが、全体として、キャラが濃いことと冗談みたいに重いこと以外は刺し当たって問題はなく当面は遊べそうです。重すぎて、ゲームシステムのよしあしどころじゃないので、それらは設備増強をして改善されたら、書こうと思います。裏を返せば、改善されなければ遊びとして成り立っていないので、早々に破棄?!