USB 充電とか

もらったお土産

 USB 充電については、補足しておくと 「USB を標準電源コード(第二のコンセント)」 として策定してもいいんじゃないかしら、ということですね。もちろん、5V じゃ動かなかったり、電流を大量消費するものもあったりと、全部の機器をっていうのは当然無理ですが、デジカメとかのいわゆる小物類は大抵事足りるので USB から充電する事を公式に前提として売りに出してくれてもいいんじゃないかしら、と思います。
 ところが、PC の中には規格どおりの充分な電流を供給できない M/B や PC、USB ハブが結構あったりしますので、それはそれで「トラブルの元(メーカーに非はないのに)」 になるので、結局のところ AC アダプタから…ということにはなるんでしょうね。
 そういえば、先日 「AC アダプタに書いてある出力のアンペア数が 500mA いかの場合のみ使えると考えるべき」 のような事を書きましたが、実際のところ、私はそれ以上でも使ってます。まぁ、これは、果たして大丈夫かどうかの 「勘」 と自己責任前提ですが、それには色々な機器について 「このデバイスは、なぜ、どのくらいの電流を消費するか」 などを、製品の性質やバッテリーのサイズなどから類推する感覚が必要です。
 AC アダプタに書いてあるのは、あくまで 「最大出力」 なので、必ずしもデバイスの消費する電力とあってるとは限りません。他のデバイス用のものと共有生産してる可能性もあったりするので、場合によっては10倍近い能力の AC アダプタがついていたりすることもあります。なので、AC アダプタが 500mA 以下であれば 「安心して」 使える、くらいの感覚でいいかもしれませんね。
 余談ですが、非常用途も考えて買うラジオなんかのお話し。よく 「乾電池駆動で動かす物がいい」 といいますが、それはどうかと思うわけです。そもそも、デジカメにしろPDAにしろ無線機にしろ、必ず 「乾電池駆動ができるものがいい」 という人がいますが、大抵そういう人は 「充電する事を忘れるルーズな人」 だったりします。毎日普通に充電できる日常用途を考えれば、乾電池はデメリットばかりデメリットはありません。高くつくし、ゴミになるし、短時間しか持たないし。
 では非常ではどうでしょう? 確率は相当低いですが、ずっと電源が使えない災害にあったとして、その場合乾電池だけが頼りになります。「コンビニに行けばいつでも買えるから」 と、乾電池用のモデルを買う人の口癖ですが、有事の際も、それはある程度当てはまるので有効です。なので、非常袋の中に温存しておいて、非常時だけ使うものに関しては、乾電池駆動のものにするべきです。
 では、日常持ち歩くデジカメや PDA、ラジオ、無線機なんかについてはどうでしょう。これは、普通のリチウムイオンバッテリーに物にするべきです。なぜこの話につなげるかというと、ここで USB 電源の話が出るわけですね。有事の際のことも考えるなら 「乾電池モデル」 を考えるより、USB 5V で充電できる物、を選ぶ方が賢いでしょう。
 日常、PC から手軽に充電できる上、一つのケーブルで色々まかなえます。そして、災害の時には、乾電池に頼る事ができます。というのも、市販品で 「乾電池を入れて USB 5V を供給するケース」 というものが市販されているからです。日常では普通に充電して使用して、いざという時は、非常袋の中に常備してあったこのケースに乾電池を入れて、日常使い慣れたラジオや携帯電話なんかを充電する、という使い方が、実は一番賢いと思います。
 単 3 が一番手に入りやすいですしね。「ラジオは単2だけど携帯用の充電器は単3で…」 みたいに面倒な事も起こりませんし、日常使い慣れたもの、というのは意外と重要です。非常袋から出してみたものの、マニュアルから読み始めないといけなかったり、使うのに右往左往してるようでは…。
 非常時の事を考えて日用品を買う人も、ある意味どうかと重いますが、もし考えるなら、乾電池用のモデルなんか選ぶのではなく、5V の USB が使えるものを選び、非常袋の中には USB 5V 出力つきの電池パックを用意しておくのがよいでしょう。