動画消化とか

 最近外出先での動画関連をサボりがちですが、今日は映画を 2 本。ネタバレなので見たくない人はスルーをw

エイリアン X

 タイトルがエイリアンですが、ウィーバーおばちゃんが出てるあのエイリアンとは全く関係ありません。設定的に 「えいりやんが硬い」 という所だけは真似したのかな? という感じです。残念ながら、B をつけるのも難しい作品。
 B 級という場合は、大抵トホホな状態、ある意味冷ややかな笑いが流れるような、あきれた場面があるもので、それはそれで楽しめたりするのですが、この映画は特にそういうこともなく終わってしまいました。
 そういう意味では、途中まで普通の映画作品として見る事ができるわけですが、随所の詰めが甘かったりするので 「仮想世界」 が壊れてしまって、つい一歩はなれて現実視点で見てしまう感じですね。ウェブ上でも酷評をもらってるようですが、それはやはりタイトルから来る予想が全く違うからというのが大きいかもしれませんね。
 実際には、原題は "クリーチャー" であり、エイリアンとか一文字も入ってません。ちょっと邦題をつけるときにいたずらが過ぎたということでしょうかw 私は、エイリアンも物体Xも熱烈なファンでもなんでもないので、そういう意味での期待はずれはありませんでしたけど。
 怖さについても、全般的に 「一人、また一人減っていく」 というこの手の作品のスリルみたいな物は不思議と全く感じませんでした。また、エイリアンが、人間が逃げても追いつくことのできる高速性があるという「設定」と、実際にカメラに映るときの動作の鈍重さとのギャップも大きく、あの 「中の人」 を実感させてしまうのが残念です。
 特にこの映画、画面があまりにも暗くて見にくいので 「襲われた時」 や激しい動きで何が起きているのかイマイチ分からず 「あら、何かあったのね。でも、だれ?」 みたいな事になりがちでした。B 級作品であまり予算もない状態で、敵やセットの詳細をぼやかす効果があったんでしょうけど、ちょっと目が疲れてしまいました。
 この映画のネタとして唯一上げるとしたら、主人公が珍しくアジア系の女性ということでしょうか。サブ役をこなすことはあっても、事実上主人公というのは珍しいです。エイリアンのウィーバーおばちゃんと同じポジションという事で女子なのかもしれませんが、アジア系なのは賛否両論多いので、なかなか勇気のある選択だったのではないでしょうか。
 そういう意味で同じアジア系としては応援したくなりますが、あまり演技は好きなほうじゃありません。彼女は、他の映画だと結構変な敵役とかで出てて、どちらかというとツッパリ型アジアンお姉さんの印象が強く、印象はイマイチですね。
 ただ、最期の戦闘シーンは少しかっこよかったですけど。あと、欧米映画の定番でシラケさせる要因になる恋愛関係の描写とかがないのもよかったですね。薬物注射で死んだはずなのにチビエイリアンに襲われて悲鳴を上げてもう一度死んでいった「片腕」と称された人も、ちゃんと家族もちだったし。

ヴァン・ヘルシング vs スペースバンパイア

 ごめんなさい、まずヘルシングさん。誰? タイトルになるぐらいなのだから、エイリアン vs プレデターみたいに、有名どころなのかな? と思ってましたが、残念ながら記憶がありません。そんなタイトルの映画があったようなないような。元々名前覚えない人なので有名なのかもしれませんが…。
 あらすじとしては、漂流してる貨物船に乗り込んだどっかの組織の人たちが、その船に取り残されて…というエイリアン 1 と同じパターンです。ただ、相手がヴァンパイアだということと、かまれた人が仲間になるということですね。
 この映画も、またまた B級 です。ヴァンパイアなのに宇宙船の操作を一回だけしたり、他の残りの仲間の棺はどうなっちゃうの?生き返らせられないの?とか、色々疑問点があります。B 旧映画は詰めが甘いわけですが、この映画も唐突に人が殺されちゃいます。まぁ、マンガもそうですが、誰かが死ぬときには、その配役の存在の重みに応じてシチュエーションや書き方に工夫を凝らさないとダメね〜、と思わせる映画でした。
 特に、見習い航海士の女の子。あっさり死にすぎ。結構最期まで生き残るタイプかな〜、と思って応援していただけに残念です。肝心のヴァン・ヘルシングさんにいたっては、タイトルにもなっていて、てっきり最期まで生き残る主人公だと思ってたのですが、どっこいそうはいきません。この点の意外性が B 級映画の楽しみ?!
 そして、なんにしても、極めつけは最期です。 製作途中に何かあったんでしょうか…。「え、いやちょっと、あの(汗)」 というのが正直なところです。あ、そろそろここで最後だな、と分かる人がいたら、それはそれでB級通といえるでしょう。