火曜サスペンス・最終回

 とうとう終わってしまいますか。非常に残念です。ただ、仕方ないかなぁ、とは思います。そもそも、ここ5年以内の火曜サスペンスは、サスペンスでもなんでもなく、「xxxオバサンのほげほげ」 みたいなシリーズ物で持っていたようなものです。シリーズ物は昔からちらほらありましたが、あれはたまにあるから面白いのであって、そればっかりになってしまっては詰まりません。
 何度かチャットでもお話ししていますが、時代劇、刑事ドラマ、そしてこの手の2時間ドラマ、どれをとっても 「軟派路線」 になってしまっていて、昔の物ほど魅力はありません。平日の昼間にやっている10年以上前の再放送を見ると、面白いな〜、と思ってしまう一方で、最近は火曜サスペンスすら、オンエア時間に視聴も録画もしていません。
 感心させられるトリックはほぼなくなり、推理要素に関しては皆無になっています。半分コメディータッチの軽いノリの作品が多くなり、シリアスさがないのが一番問題です。
 また、設定もはっきりと犯人を犯人とせず 「悪いとは言い切れない犯人」 というぬるい設定が多いのも問題でした。いわゆる 「犯人にも言い分がある」「同情の余地がある」「犯人には犯人なりの正義がある」 みたいな物が多く、にえきらず、終わったあともイマイチの余韻でした。昔から、そういう話もたまにありましたが、どっちが悪いんだかわからなくなるような作品はあまり多くなく、大抵はしっかり悪事が暴かれるスタイルが多かったですね。
 というわけで、なんにしても先日書いたプロジェクト X もそうですが、世間一般的に求められていないのなら終わるしかない感じです。雑誌記事ではありますが、最近は、恋愛ドラマとバラエティーなど、あまり頭を使わないで短い時間の番組しか見ない人が急増してるそうです。時代の流れでしょうかね。残念です。