すいかさん

 以前書いた気もしますが、JR の熱心な Suica について。500円云々の理不尽さは前書いたので今回は省略するとして、昨日ふと電車に乗る機会があったので、借り物を使ってみました。
 定期入れを出すアクションと、定期入れを出してそこから定期を出すアクション。楽…といえば楽ですね。ただ、一番厄介なのが、最初の 「バックパックを下ろしてそこから定期入れを探り出して取り出す」 と、最期 (しまう時) のその逆の行為の部分なので、一番簡単な 「定期入れから定期を出す」 だけが省略されても効果は小さいかもです。
 今回使用してわかった大きな問題点として、認識不良がわかりにくいことです。ピピっという音がして、読み取り失敗するとピピピピとか鳴るようです。しかし、これがわかりにくい。両方とも同じ音程ですばやくなるので、認識失敗したのはわかるのですが、認識失敗した直後に認識成功して ピピピ&ピ (=ピピピピ)となったときに、認識失敗したあとにまた認識失敗したのと区別がつきにくいです。

 失敗したけどすぐ成功したのかな、と思って進むとドア閉められてかなりげんなり。かといって、失敗したと思って別の改札から入りなおそうとすると 「二重使用不能」 と出てけられます。あれ? さっきのは結局成功してたの?? 状態。実に厄介。一応、出口付近にメッセージは出てるのですが、入り口からだと失敗したか成功したかは傷だらけの盤面に乱反射して読み取れません。
 これは、失敗したときは、音程や音色の違うもので合図をするようにするべきだと思いますね。ハズレ音の定番であるブブー、とか。
 そして、もう一つの問題点。認識に失敗したとき、上のようにすぐ再認識を試みてくれる事もあるのですが、そうでない場合もあります。「ピピピ」 と鳴って失敗したので、再度近づけて読ませようとすると…あれ? 無反応。出口付近に液晶画面に目をやると、認識不良なので再度タッチするように出てますが…いえいえ、何度やっても無反応。
 再認識失敗とか成功の話じゃなくて、チカチカ点滅してるところに何度定期をかざしても、うんともすんとも言いません。叩きつけるようにやろうが少し浮かせてみようが何度やってもダメな上に、後ろの人は 「ちょっと何やってるのよ」 状態で見てる痛い視線を向けてきます(想像)。
 いや、私は悪くないってば。期限が切れたり圏外の定期を使おうとしたり、残高不足のカードを使ってたりするのなら私の責任でしょうが、これは完全に機械の問題。でも、正常な100円玉を入れてもそれが認識されず返却されて困っていると、機械ではなく人の方を白い目で見るのが日本社会。
 ちなみに、USだと経験上 「このボロ機械、しょうがないねぇ。警備員さん呼んでみようか」 とか、親切な人が多いです。イヤ、ほんと。外人さんが日本で交番まで行かず普通の通行人に気軽に道を聞こうとするのも、US だと親切に道を教えてくれる人がいるのは当たり前なので、その感覚なんですね。まぁ、地域によるとは思いますが。
 さて、それはいいとして、こうなると認識されないものはどうしようもないので、仕方なく別の入り口から入ることにします。そうすると、すんなり認識されたりするんですよね。まったくもって、意味不明。こまりものです。
 認識失敗したときに、すぐ再試行されるのか、そうでないのかも統一されていないようで、それが機械によるのか時間によるのかわかりませんが…。もし、1 度でも失敗したら他の改札からしかダメだとか、失敗したら5秒してから再認識するとか、はっきりした使用を決めてくれれば、こんな苦労も少しは経るとは思うのですが、瞬間再認識したり、何度やっても認識どころか反応しない事があったりと、きわめて統一された反応をしないという意味で、機械として失格です。
 500円取られる上に、こんな不安定で、改札をくぐるたびにドキドキするようなのは使いたくないので、やっぱり旧来の切符や磁気定期券が一番です。新しい物好きでワイヤレステクノロジーとか先進技術とかが大好きな私が珍しく、レガシーデバイス*1を誉めてそっちを使うことを選択してる一面でした。

*1:古いやり方の古い装置。PC でいえば (USB ではない) シリアルポートとか PS/2 ポートとか。