お仕事の進め方

 なんだか昨日の日記では、それなりにお仕事ができるような事を書いてしまった気がしますが、私はぜんぜんダメですw 得意分野と不得意分野があるので、それなりにできる部分もありますけど、お仕事の「進め方」という意味では、私ははっきりいって自信はありません。特に、誰かの指示で動くようなお仕事の場合、それが苦手部分にかぶらない確率はあまり高くないので、それなりに 「ダメ(not誉め)さ」 を出してしまう可能性が高いわけです。
 そんな中で、得意なお仕事とダメなお仕事、というより、お仕事の進め方の違い、というのがあったりします。これについては、以前書いたことがあるわけですが、別の表現でおさらいをしてみるとどんなでしょ?
 例えば、ポールとワイヤーステーとアンテナとペグとハンマーやらドライバやら…と、組み立て前の設備が丘の真ん中に置かれています。そして、そこには 8 人の、私を含んだスタッフがいます。このスタッフは、これら設備を使うためにこれからこれを組み立てて使えるようにして、運用を開始しないといけません。
 ただ、設備が置かれてること、それを組み立てて使うべきスタッフが 8 人いること、というだけで、それ以上は何の設定・準備もありません。たとえば、どういう手順で、誰が何をするかとか、どう何を確認するべきだとかの指示もまったくありません。わかってる事は 「これを組み上げて、通信できるような状態にして通信を開始しよう」 ということです。
 ここで、別に、この時どうするかの正解を書こうとしてるわけではなく、人によって行動が違うということです。多くの場合、この手のシーンでは、とりあえずわらわらとパーツの周りに集まって、適当に物を取って、みんな適当に誰が何をするでもなく組み立てを開始するでしょう。そして、しばらくすると無事設営が終わるでしょう。
 実は、私はこの手の作業が一番苦手です。肉体労働という意味ではなくて、誰が何をどうするかが決まっておらず、適当に作業せよ、的なものが極端に苦手です。組み立て方や、何をどうすればいいか充分に知っていても、わらわらと集まって適当に作業する事がうまくできません。たぶん、一番外周でおろおろとしていて、ほとんど何もしないで終わるかもしれませんw
 では、こういう時 "ある程度の命令権限を持っている場合" にはどうするのかというと、私の場合は、いきなりわらわらと集まって作業はしません。まず、一度全員を集めて、どういう手順で組み立てるかや終了後確認するべき事をなんかチェックして、その上で、誰が、何を、どういう順番で組み立てるかを決めて、お仕事を割り振っていきます。
 作業の重さにもよりますが、ある程度簡易な場合には 「あなたはポールを組み立てる人」 だけの一つの作業だけで終わらせる事はなく、誰がどのタイミングで、どこで待機して、どの状態では何をするか、ということを決めていくわけです。もちろん、その中に私も加わります。例えば、ポールを立てる段階では、足元を押さえてる人、とか、その次には南側のステーを引っ張って、ペグを打つ人を補佐する事、とか。
 そういうことを決めておかないと、おろおろするだけでまったく何もできない人なので、意外とよくあるこの手のシチュエーションで、特にプライベートな集まりでは当然命令権もありませんから、ぼーっと見てるかお喋りしてる「役立たず」に終始してしまいます(^^;
 つまり、あくまでお仕事のやり方の違いであって、どっちがいい・悪いというのはないと思います。ただ、わらわらとお仕事をする場合には、私みたいな「役立たず」が発生する可能性があるのに対して、しっかりお仕事を割り振る場合、みんながきちんと働けます。その一方で、みんな平等にお仕事を振っちゃうので、体力のない人にも同じように仕事がいってしまい、ちょっと困る場合もあるし、事前調整に時間がかかり 「適当にさっさとやったほうが早い」 という不満が出る場合もあります。
 最終的には、管理職的に、自分は何もしないで、現場の人たちがやりたいようにやって、とお任せする事が多いわけですが、もし自分がその現場の人だった場合はどうかな?と考えると、そんな感じになります。
 たまに、夢で、いきなり現場の人になっていて、しかも、新人扱いで発言力もない状態で、右往左往して 「やくたたずめ〜」 と怒られる事があります。現実世界で例えその人たちの上に立つ位置にいても、現場に入ったら役立たず。これは、管理職が「えらい」のではなく、管理職、という「単なるお仕事の違い」であるということがわかる良い例だと思います。お魚屋さんと八百屋さんの違いを論じてるようなものです。
 まぁ、お仕事の内容の違いではありますが、先述の例のように 「わらわらと」 したお仕事の仕方というのは、管理職でもどこでも、何かのシーンで発生しがちなので、私が気をつけないときない事は、みんなが惰性的に、何も決めないまま、わらわらとお仕事を始めないように 「まった」 をかけて 「誰が何するか決めましょう」 と仕切りを入れることですね。そうしないと、管理職のお仕事の中でも、当然のように 「役立たず」 になっちゃいますw
 このように、誰でも万能で苦手分野がないというわけではありませんので、いかに自分の得意なフィールドで物事を運ばせるか、ということを気をつけないといけません。苦手な方向で進みそうだったら、うまく得意なフィールドに移させる事が、役立たずである事がばれない秘訣だと思います(^^;
 でもこれって難しいんですよね。一度座って、誰が何するか決めるようなまじめなシチュエーションならいいのですが、例えば、7 人くらいで友達同士で簡単なティーブレイクを、ミーティングルームで紙コップと紙のお皿でやったとすると、その後片付け、どうしましょう? さすがに、片付け方法を座って論議するほど作業量はありません。でも、だからといって適当に片づけを始めちゃうと、私は何もしない人になっちゃいますw
 ここで 「私、紙コップ集めて捨てるから、xxxさんは、お皿集めてくれる? で、yyy さんは、集めたゴミを丸めて…」 なんていうと、友達関係の度合いによっては 「なによ、えらそうに命令して」 なんて、反感を買うことになりかねません。別に、命令したいのではなくて、誰か命令してくれればいいのですが、してくれない場合、役立たずになることを避けるために、自分から勝手に(仕方なく)命令というか、お願いをしていっているだけのお話なのですが、やっぱり人は、命令されてると思ってしまう人もいるわけです。
 現実的には、よっぽど仲良い友達同士じゃないと、やっぱりそういう 「お願い」 ですら 「えらそうに指図」 とか 「仕切りやさん」 とつめたい目で見られる risk がありますので、大抵は、「私、紙コップ集める人ー」 とか勝手に叫んで、さりげなくやることをアピールし自分のお仕事を確保して、後は他の人は放置しておく感じが多いかもしれませんね。紙コップを拾おうとする人がいたら 「あ、それ私がやるのー」 と邪魔しますw そうしないと、紙コップがなくなったら、役立たずに戻っちゃいますからね。
 結構仲が良くなると、この手の私の性格を知ってか 「ユイさんは座ってていいよ〜」 とお仕事やらなくていい宣言を最初にされてしまうことが多いですw まぁ、その分、お菓子の調達とかの最初の方のお仕事をしていたりするんですけど、それでも、それを知らない人は 「何よ、あの子だけサボって」 と思われたりして、結構苦手なのです。
 この手のお話は、例えばコミケなんかでもそうです。よそ様に手伝ってもらう割には、お手伝いにいかない悪い人です。でもそれは、こういう理由があるからなんですよね。お手伝いに行く場合は、必ず 「売り子さん(だけ)するひと」 とか 「列の整理をする人」 とかお仕事が明確に決まってる場合だけです。「とりあえず手伝って」 的な感じで何をすればいいか明確にわからないお手伝いは、先述のこの問題があるために、いるだけむしろ「邪魔」であり、行くことには「行くという努力を見せた」精神論だけの価値しかなかったりするわけで、いけません。
 昨日のクロエさんの話では、彼女の能力とは別に、彼女はインターフェイスに問題があるという事を書いたわけです。同じ事をするにも、なぜか敵対的に取られる…言い方が「なんとなく」悪いとか、ほんのちょっとしたことなのですが、そんな感じです。損をしがちな性格です。私もよく経験するので… orz