日記に欠けるもの

青さんできりんさんいじめ

 私の周囲では、ブログとかいう言葉が使われるずっと前から(大学生の頃から)日記をインターネット上で書く文化がありました。その頃と比べると、比べる内容はそれこそかなりあるわけですが、今日ふと思った事は、正体不明というか、どういう人なんだかもまったくわからない人が多いという事です。
 もちろん、本名や住所電話番号を書けというつもりはありません。そう思わせたのは、ブログという形式の日記書いている多くの人が 「プロフィール」 を持たないということです。そもそも、ウェブサイトの日記は、あくまで自分のページがあった上での一つのコーナーでしかありませんでした。もちろん、更新は日記ばっかりで、そのほかのページはたまにしか更新されない、またはめったに更新されない、なんていう人もいましたが、それでも本人のプロフィールは多少古くてもあるわけですし、プロフィールだけはそれなりの頻度(引越しや転職などの大きな変化)では更新してる人が多かったものです。
 ところが、今のブログ系の日記では、本当に日記の部分しかなく、プロフィールが皆無というひとが少なくありません。まぁ、もっともらしい気取ったセリフでごまかすなら 「日記そのものが私のプロフィールよ。日記を読めば私がわかるわ」 なんて言えない事もありませんが、現実世界でそんな事を言っても形だけで中身のないセリフです。暇で過去の日記を全部読む人がいれば別ですが、大抵の人は、そんな余裕はありません。
 なので、人の基準視点がわからない事が多いです。この人は、大人なのか、子供なのか、男子なのか女子なのか、会社員なのか学生なのか、会社員でも、どういうお仕事をしてる人なのか、そういう情報が欠けるので、日記を読んでいても 「?」 となることが実は結構あります。
 たとえば、プロフィールに 「30台主婦」 なんて書かれていると、書いてある日記の内容を 「あ〜、なるほどね。さすが主婦〜」 なんて納得する事もありますが、そうでないと 「この人が主婦ならそう思うのもわかるけど、もし学生なら…」 なんて不完全燃焼のまま終わる事も少なくないわけです。また 「主婦でそう思ったのならやっぱりそうなのかなぁ」 なんて思う事もあるわけです。
 突き詰めてしまえば、結局リアルであって友達になっているのが一番であり、そうでないと個人情報が必要なの?見たいなお話になってきて脱線しちゃうわけですが、少なくとも 「個人情報」 ではなく、キャラクター情報というか、その人の「カテゴリ」 を定義づける基本情報みたいなものはほしいなぁ、と思う事が結構あるわけです。
 なので、昔からの日記には当然のように基本情報があったりして安心だったのですが、ブログという言葉が生まれた以降の日記作家さんたちは、プロフィールという概念を置き去りのまま走ってしまっているので、正体がつかめないのでした。リンクとか、巡回先とか、最近のコメントなんてどうでもいいので、マズはプロフィールを書きましょう。
 …って、私も書いてないじゃん(^^;