自分の標準化

 教育心理学とかかじった事がある人ならあるいは聞いた事があるかもしれませんが、主に中学生卒業〜高校〜大学にかけて、自分の標準化というのが行われます。安っぽい部分で言えば雑誌の流行を追うような側面で、自分をまわりと合わせようとする、浮かない存在にする観測と努力が行われていたりします。
 同時に一見相反するように見られる 「個性の確立」 が試みられる時期です。ただ、コレはあくまで 「一般常識の枠内」 や 「世間の引いた線の中」 で認められる範囲での個性の確立であり、結局の所、標準化の枠の中での活動の一つと言えたりするわけです。つまり、T シャツを着なければいけない規則の中で、赤を着たり緑を着たり、白を着たりするだけのお話で、個性を見せようとしても、せめて星条旗模様の T シャツを着るだけだったりします。
 この中で淘汰される物の一つに、いわゆるオタク属性があったりします。大本の所、例えば、漫画・アニメが好き、と言うところについては大半の人が小学生〜中学生くらいのときになくなっていたりもするのですが、これは積極的に削られたというよりは、流行ドラマや他の事に興味関心を持ち始めた結果、優先度が下がって自然消滅したという感じですね。
 小学生〜中学生で自然消滅しなかった人の場合、中学生から高校生〜大学生にかけては、標準化を行う行動が 2 パターンに分かれて、一つは、アニメとかマンガなんて見てたらいけないからとあえて縁を切るタイプ。まわりの一般的な話題についてメインにしようとがんばるわけですが…。一番多いパターンかと思います。
 もう一つは、地下に潜るタイプ。まわりに隠しておうちでこっそりというパターンでしょうか。会話やネタとして思いついても口に出さない。もし話す事があっても、あくまで軽くそれほど熱中してないよ〜、的に冷めた口調で語る。まぁ、コレに関しては日本人の典型的な行動パターンなので、オタク要素や標準化に限った事ではないですが。
 ただ、この中で標準化にあまり興味がない人というのはいるわけですw 悪く言えば社会性に乏しい? 積極的にアピールはしなくとも、自分の好きな物は好き。男子向けアニメだろうと子供向けだろうと、おもしろい物はおもしろいからいいの、という感じです。世間で流行っているドラマとかは、運良く見る機会があっておもしろければ見るけど、そうでなければ、たとえ話題についていけなくても問題ない、という感覚です。「自分の世界」 を持っているので、標準化された話題について行ったり、その話題の中心を仕切らなくても何の不安も感じません。
 ところで
(飽きたのでここまで)