若かりし頃

 ダイヤルアップがまだ当たり前…というか一般人には唯一の接続手段で2400bpsのモデムが高速モデムだったあの頃。パソ通をしていると電話料金が時間に正比例してどんどんかかっていくわけです。私の苦手な 「従量制」 で、むしろこの頃の時間を気にしつつ通信をしていた胃が痛む思いがトラウマになってるのかも知れませんね。
 その頃思ったのが 「電話料金が定額になればいいのに」 という思想です。どこぞの国みたいに市内通話は時間制限なしにしてくれれば〜、と思ったのですが、日本ではやっぱりそうはいきません。かといって、当時は「自宅に自前で線を引き込む」 なんていうのは、例え近所の友達同士であっても、恐れ多い NTT 様と東京電力様の電柱をお借りする必要があり、使用許可が下りないだろうと思ってあり得ない事でした。
 これが意味する所は、何らかの外部サービス会社があっても、その会社までの市内通話料金だけは必ず発生するという事です。これが一種のアクセスポイントなわけですが、パソ通を通り越してインターネット接続をするにしても、やっぱり、まずその接続先にはダイヤルアップでつなぐしかない、そんな時代な訳です。いわゆるラストワンマイルなわけですね。
 当時は 「自宅に線を直接引くなんて、業者じゃあるまいし」 でしたが、それが今や普通、しかも、工事料金無料でオタクまで。すごい時代になった物です。私がダイヤルアップで使っていたのは、28.8kbps まででした。今や 100M と、単位も桁も違います。素敵です。実現しないだろうな〜と思ってたものが実現してる世の中、すてきです。
 要するになにを書きたいかというと、どんなに一般事業者が頑張っても、自宅に直接線を引くようなことはとうていできないわけで、永遠に電話料金がテレホタイムが 24h にならない限りは従量制なのよね〜、というのが当然の認識で、だからこそテレホーダイ 24h 運動とかがあったわけですが、その 「ありえない」 はずだった自宅への専用の配線引き込みが今や当たり前になったのが、振り返ってみると、当時は全く想像できなかった、未来人から聞かされたら、間違いなく目を丸くする事実だな〜、ということです。
 自宅に通信回線を直接引き込むなんて、かなり実際にも高額だったわけですが、その工事料金は今や事業者負担してくれるところが多いわけですし、そうでなかったとしても、5万円くらいで済んでしまう雰囲気です。昔では想像できません。線を引き込むなんて、一大工事ですw
 似たようなこととしては、オンサイトサポート。ONU やルータ、PC の設定にオンサイトサポートが無料で来るというのはすごいですね。あと、PC の修理や設定も、気軽にオンサイトがくるすごい時代です。これも、昔は、技術者がオンサイトサポートに来てくれるっていうのは、法人契約くらいでしか手が届かなかった世界で、自宅に、なんていうと 「え! すごい!」 という感じでしたし、法人ですらオンサイトサポート、なんていうと、よほどクリティカルな何かが起きたの?という感じだったのですが…今や一般家庭に無料で…。すごいです。