北海道旅行

 結局行ってしまいました。計画段階では 「行けたら面白いけど、無理よね〜」 なんて思っていたわけですが、まさか本当に行くことになるとはw 確かに、私の性格上、やったことが無駄になるのは嫌いなので、たとえ妄想とはいえ時間を考えてルートを考えて、ホテル有るかな?と調べたりしてしまった以上、行きたい度合いは変わらなくても、行かないのがイヤだという度合いがアップしてしまうわけです。
 別に義務感から行ったわけでも何でもありませんが、結局前日になって 「しょうがないな〜、誰求めてくれないし、行かない理由がなくなった」 という事で行くことを結構。早く寝て出発に備えました。
 出発日は早朝5時前東京を出て福島で一泊。荷物を装着すると…重い! 元から 300kg ちかい車重があるのが、荷物をつけてさらに重くなった気がします。ちょっとでも傾くと、ずっしりと重さがかかってきます。これはバランス気をつけないといけませんね。
 福島には早朝出発という事もあり渋滞がなく、思ったより早く着いてしまい、ホテルでのんびりです。次の日は、少し渋滞がありながら福島を出て青森県まで一気に北上。ここでも一泊し、翌日、初めてのフェリー、しかも高速ジェットフェリーを体験しました。鉄板の上をドキドキしながらのぼり、お船の中に固定されました。ナッチャンの中は綺麗で素敵でしたよ。
 その日の夜は函館に宿泊し、次の日は計画通り旭川まで北上。最初は高速道路なので北海道でもどこでもあまり変わり有りませんでしたが、一般道に入るとそのペースの速さにビックリ。最低 80km/h、はやいと 100km/h くらい出ています。コワイコワイ。
 旭川ではジンギスカンを食べ、一泊。ところが次の日からは雨です。雨の中、留萌へ抜け、天候が回復した中、オロロンラインを北上、稚内に到着しました。早速うに丼を食べに行きましたが、すでに閉店していたので次の日の朝一で再挑戦。おいしくいただきました。しあわせです。
 稚内市内に一泊して最北端の宗谷岬を経由。さすが夏休み中だけあって、オートバイの人がかなりいっぱいいます。四輪車の数と同じくらいいるのもすごいです。いろいろなナンバーがあり、関西も中国地方も関東地方も、全国から集まっているほどです。すごい。
 最北端宗谷岬を見学し、最北端か〜、なんて実感がわくような/沸かないようなかんじがしつつ、宗谷岬ロゴの旗を貰ってオートバイに飾りつつ、最北端給油所で給油。今度は南下して紋別を目指します。紋別にも比較的早い時間でついてしまい、ホテルでのんびり。近所の温泉に入りに行ったり、蟹さんを食べたりしました。やっぱりおいしい! 一匹丸ごとの他、半身のお刺身もいただきました。しあわせ('∇')
 次の日は知床まで移動。単なる移動なのでのんびり行き、途中、サロマ湖を見たり網走刑務所を見学したりしました。刑務所はちょっとリニューアルされていて、今の網走刑務所の設備の模型なんかも見ることができたり、網走開拓の歴史の大がかりな映像を見たりして、楽しめました。刑務所と同じ食事も、食べました。ホッケ!
 その後、知床は斜里駅前に到着。駅の真ん前のホテルでゆっくりしました。駅といっても、小規模なのでとても静かです。予約するときは 「斜里駅前」 なんてついているので、駅前の都市部の混雑しているところだと走りにくそうでイマイチかな〜、なんて思っていたのですが、そんな心配は無用でした。ホテルは綺麗で温泉付き。すっかりくつろぐことができました。
 次の日はいよいよ知床五湖。荷物の大部分はお部屋に残置し、必要な物だけ持って身軽に。やっぱり軽い感じがするw 熊よけの鈴を装備して知床五湖を見学です。まずは、高架木道から。これは新しくできたばかりの設備で、電気ショックのガードをつけた木道。ヒグマ出没警報が出ているときでも安心して知床五湖のうち、1湖までを見学に行けます。高架なので見晴らしも良く、さわやかでした。
 その後、本当の知床五湖へ。この日はヒグマ警報があり残念ながら 2 湖までの見学。ガイドさんなどなしに、勝手に歩いてみてきました。もちろんクマ鈴装備でドキドキしながらです。3 湖から先はヒグマ警報で立ち入り禁止、つまり、こちらに来る可能性もあるわけですから、ドキドキです。
 その後、ソフトクリームを食べたりしながらのんびりし、途中ネイチャーセンターに寄って蝦夷鹿のカレーを食べます。一息ついたら、今度は知床峠。くねくね道があるという事でドキドキですが、とりあえず知床峠の頂上までは比較的緩やかだそうなので、チャレンジしました。
 無事到着し、知床峠見学。駐車場とトイレがあるだけで、売店がなくてちょっとがっかり。綺麗な景色を見ながらソフトクリームを食べたかったのにw ここでも羅臼岳を見ながら一息ついて、ちょっと考えて、反対側に抜けてみることにしました。確かにくねくね道が続きましたが、それほどひどい物では無くなんとか抜けることに成功しました。
 時間がまだあるのでそのまま南下して、野付半島を走ってきました。細い陸地をひたすら走ります。左右は海! もっとも北海道全般に言えることですが、いわゆるローカルなみちもちゃんと両側一車線ずつセンターラインのある道で心配することがないのが良いところです。
 帰りは、知床峠を経由せず、ショートカットで国道 244号線を超えて斜里に戻りました。のんびり温泉で一泊し、明日の出発準備をして寝ます。次の日は、摩周湖、阿寒湖を経由して帯広へ抜けました。摩周湖は霧もかかって折らず、晴れてはいなかった物の湖面や小島が綺麗に見えました。摩周ソフトも食べました。
 帯広までつつがなく移動し、特に何もすることなく、おとなしくホテルでのんびりしました。これが、北海道最後の宿泊。夜ご飯はホテルで無料のカレーがあったので、それを食べておしまい。豚丼が名物だそうですが、ホテルのカレーに甘んじてしまい食べませんでしたw
 次の日はフェリーの時間までひまなので、一気に南下して襟裳岬へ。霧の中の襟裳岬を見学してきました。風が強くちょっとビックリ。霧も黙々していて、幻想的な岬を見学できました。おいしい海鮮丼もいただいて、あとにします。
 あとはのんびり苫小牧まで行き、フェリーターミナルに到着。付くころには日が沈んで暗くなりかけていましたが、フェリー出発は25時すぎ。まだ19時前…。かなりヒマでしたw ダラダラと時間を過ごしてフェリーに乗りこみます。大型のフェリーで何層にもなっている中、オートバイは一個下の階層に降りる感じで止まりました。一泊するのに必要な物だけを持って客室へ行きます。
 寝るところにはコンセントがあるので、無線機や PC などをしっかり充電。お風呂も大浴場があるのでのんびり入ることができました。残念なのはレストランがなく、食べ物は自動販売機ばかり。どうやら皆さん、手慣れたようで、手前のスーパーなんかで色々買い込んできているようです。私は何も買ってなかったので、仕方なく自動販売機で冷凍食品を暖める謎の食事をしたりしました。
 お船の揺れるのは大好きで、その揺れの中、心地よく眠り翌朝です。寝過ごしても大丈夫。到着は夜の19時ですからのんびりです。日中の大海原の景色を堪能しつつゆっくりできました。いままで大半の時間をオートバイでの移動で使っていたのでのんびりする時間はホテルで寝るときくらい。ゆっくり景色を見るのはよいものです。
 やがて、夜になり、大洗に到着。直前にお風呂に入ると髪が濡れてしまいヘルメットをかぶれないのでお風呂は早めにすませてあります。昨日は夜中なので何も見えませんでしたが、日中のお風呂は景色の海を見ることができてさわやかでした。
 大洗に到着すると、真っ暗。おうちに着くまでがおでかけです。夜間走行はドキドキですが、常磐道〜外環を通って無事に自宅に着きました。マンション前に一度オートバイを止めて荷物をお部屋に運び入れ、オートバイを駐車場に入れてお休みなさいとなりました。
 荷物整理がイマイチで余裕がなく、お土産を入れる場所がありませんでした。唯一お土産と言えるのは、ホクレンガソリンスタンドで給油すると買うことができる、旗。これをオートバイの人は、サイドにさして、はためかせながら旅をしている人が多かったです。道東、道北など、エリアごとに色が違うので、旗を見ると 「あ、あの人、道北行ってきたんだ」 というのがわかり、何となく楽しいです。
 一週間くらいの旅行でしたが、無事北海道を巡れて楽しかったです。飛行機とレンタカーで行った北海道とは全く別の、いろいろな物が見れる旅でした。行って良かった('∇')来年も是非オートバイで北海道に行きたいものです。