ぱちぱちくん

ぱちぱち回避くん

 私は静電気が苦手。もちろん、好きな人は稀有だと思うけど、私は他の人より多分沢山、苦手。元々私は、静電気がほとんど発生しなかった人で、高校後半になるまでは静電気なんて 「他人事」 だったり。静電気なんて、意図的に下敷きをこすったりでもしなければ触れる事はなかったし、当然パチッときて痛い思いをしたことはなかった感じ。
(→続き)
 ところが、高校すぎる辺りから、このぱちぱち君との付き合いが、私も始まった。厄介な事に、ぱちぱち君と小さい頃から生活の自然現象として共に歩んできた人たちとは違い、私の生活には無かったもの。だから、全然慣れてない。おかげで、かなり恐怖心があって冬は本当に気持ちが落ち着かない。
 ドアノブとか触る時は、その前に必ず人差し指で "はじくように" して触ってる。これは、はじくようにして触る事でその衝撃が放電が万一起こった時の衝撃と mix されるので感じにくいところから来る。なので、ドアノブを普通に握らない私を見て、周りの人は 「なにしてるの?w」 と言う。ドアノブを一度ピンッとやってから握るなんて、傍から見れば異様に違いない。これは、恐怖心を持つ人じゃないと分からないだろうな〜。
 さて、これを読んだ人は 「はじくようにしたら、余計痛いじゃん」 と思うかもしれない。確かにちょっと考えてみると、はじいた衝撃と静電気の痛さで、痛さ倍増。ところが、実際はこれが違うのが面白いところ。そもそも、静電気の痛さなんてタカが知れてる。少なくとも、普通に発生する程度の静電気は体にダメージを与えるほどの痛さじゃない。でも、体は極端に避けようとする。これはなぜか?
 思うに、人間は電気信号で制御されてるからだと思う。知らない人は少ないと思うけど、念のために書いておけば、人間の体も電気で制御されてる。まさか、ロボットじゃあるまいし、と思うかもしれないけど、これは本当。感電した時には、電気信号が異常に流れてぎゅっと握りこんでしまい、電線を放せなくて死んでしまうのは有名な話しだし、ペースメーカーも電気信号を発してる。
 なので、何が起こるか分からない、制御の基本になってる電気信号を受けることは体にとっては生理的にとっても恐怖なんだと思う。だから、他の痛みに比べればたいした事ない痛みなのに、体は静電気から極端に逃げる。私の体感上、よっぽどひどい物以外は拍手した時の手のひらの痛みと大して変わらない程度、それが静電気ショック。
 だから、ぱちぱち君になりそうなときは 「電気からの痛みじゃないよっ」 とごまかす為に、はじく衝撃を mix してるわけ。そうすると、頭のなかでは、電気ショックよりも手で金属をはじいたときの衝撃の印象が強いから、静電気にやられたッ、という感じがしない、そんなごまかし。
 ちょっと話がそれたけど、そんな感じで、私は静電気はとっても恐い。だから私は、お洋服は基本的に、綿か絹。ポリエステルとかナイロンの生地は、例え温かくても着ない。この季節、セーターを着ないのも実はそのため(まぁ、AGIが落ちるからというのもあるけどw)。マフラーもしない。毛糸はその素材にかかわらず静電気の温床だから。痛い思いをするよりは、多少ナリとも寒い方がマシ。でも、そんな防止策を講じても、やっぱりやってくるのが、ぱちぱち君。
 そこで便利なのが、SS に貼られてるこの goods。これは、先月友達から入手した物で、これのチェーンの部分を持ちながら、先端のゴムみたいな部分を金属部分に先に触れさせると静電気が緩衝放電されてショックが走らない、というもの。この手の goods は昔からあるけど、これの良いところは、液晶表示で放電が確実に分かる事。放電をしたかしないか、放電は完了したかが、表示で分かる。
 なので、おまじない程度なのか意味があるのか分からない曖昧な状態のと違ってこれはなかなか良い感じ。今までのは、それを先に触れさせても、放電を回避したのか、元々溜まってなかったのかわからないので、あまりありがたみを感じなかったり。なので、ついつい使わないで、その結果ぱちぱちくんとこんにちは、なんていう事も。
 使ってみて面白いのは、ちょっとするとすぐ放電が起こること。少し廊下を歩いて戻ってきただけで、ちょんと触れさせると放電マークが出る。もちろん、この程度だとまだまだパチッとなる程度ではないんだろうけど、すぐに電気が溜まるのは、やっぱり乾燥注意報なのかも。へ〜、こんなすぐ溜まるんだ、となかなか驚いてみたり。
 あとは、結構歩いた後使ってみると、金属に接触させてても放電中マークがなかなか消えない事。緩衝放電なので、じんわり放電するから溜まってると電気を逃がすのにちょっと時間がかかる。20秒ぐらいかかることもある。実は、前使っていたものは、それで先に触れたはずなのに静電気の被害にあう事があって不思議に思ってたんだけど、なるほど、これだけ時間がかかるから、一瞬触れさせただけでは意味がないのね。これは、表示が消えてたら OK という確認ができるから安心。いずれにしても、これでぱちぱちくんの心配ともおさらば。おすすめです。
 もっとも、すぐにドアノブをすぐ握らずにごそごそ…という奇妙な行動なのは同じだけどw ちなみに 「手のひらでベタっと触るようにすれば、放電面積が広いので衝撃が少ない」 という話を聞くとがあるけど、あれは嘘です。どんなに素早く触っても、手のひらは完全な平面ではない上に、触る場所とまったく並行に触る事は出来ない。だから必ず、接近してる途中で何処か電気的に一番近い一点が先に放電の臨界に達して、そこから放電してしまう。
 手のひらでベタっと触ると衝撃が少なく感じるのは、実は "私がはじいてから触る" のと同じ要素。一方指先で恐る恐る触ると痛く感じるのは、先程みたいにごまかす要素がないことと、指先という一番繊細な部分で放電ショックを感じてしまうから。つまり、じっと落ち着いて一番ショックという event を 「味わう」 状態で金属に触れるのが、指先で恐る恐る触れる、という状態なのです。…と書いた所で何の役にも立たないけどw
 以上、office から暇つぶしの書き込みでした。