はばかりの紙

 外出先でトイレを利用して不便に思うことがあるのが、手を洗った後の拭く紙が置いていないところが最近増えてきたということです。手持ちのハンドタオルで拭いてもいいですけど…バックパックから取り出すのも面倒だし、手を拭く前に用意しておかないといけないなど何かと面倒。
 増えてるのが、昔一時期はやりかけて不評で消えたはずの空気乾燥タイプ。私が小学生ぐらいのときに一時期はやったものの、確か不評で消えて、紙タイプに戻った所が多いはずでした。すっかり消えたと思ったあのタイプ、しかしここ数年で、またこれが復活してる感じ…。
 これ、何のメリットがあるのでしょう? 手はまず乾かないし、もし乾かすとしたら相当時間がかかります。5分くらいかかりそうな感じです。一人で占有してるならまだしも、後ろに次の人も待ってます。商品開発の段階で、実際に使ってみて "これは手が乾かないね" とよく没にならなかったものです。
 しかも、昔のはほとんどが滅菌灯も兼ねていたので乾燥と同時に殺菌もできるものでした。最近多いのは、乾燥のみ(しかもかわかない)。乾かないとわかってるのに、手を数秒だけ入れていく人が多いのも、笑えます。ちょっと見ていても、しっかり乾くまでしていくひとは見たことがありません。
 こんな機械も高いでしょうに…ハイテクな感じがしないでもないですが、なんかすごそうなだけで役に立ちません。うちの組織のトイレは、トイペを横に長くしたような紙を好きな長さに切って使える "原始的な" 優れもの…というかむしろ普通のもの。ハイテク化、自動化、電子化が好きな私ですが、こういうところはペーパーレス化wしなくてもいいと思います。
 確かに、紙の補充や廃棄の手間(コスト)は省けるでしょうから、メンテされてないようなトイレなら、むしろ手を拭くための設備が何もなくても当然なので、空気乾燥マシンがあるだけマシ、といえるでしょうが、一日数回メンテされるであろうそれなりの所ですら、こういうのが使われてたりします。まぁ、補充&回収するだけでも手間を省けるのはうれしいでしょうが、外部委託先の清掃会社は、きっと清掃料金として手拭紙があろうとなかろうと固定であまり金額の差はなさそうです。
 サービス向上が叫ばれて、いろいろと便利になってる部分もありますが、こういう意外とつぶしの利かない部分でサービスが悪化してるんですよね。お絞り出ないファミレスとか。