ツンデレ恋愛不可論

 J-wave で、萌えに続いて今日は 「ツンデレ」 という単語が出てきました。構成さん…w
 さて、この中で、ツンデレ的恋愛について語られていたりしたわけですが、ふと、現実には難しいんじゃないかな、と思ったりしたわけです。もちろん10年くらい前なら普通にあったことだとは思いますが、今では、少なくとも学校を卒業した大人社会では難しいと思うわけです。
 学生時代というのは、同じクラス、同じ教室にイヤでも押し込められます。本気で嫌な相手とも同じクラスになるし、恋焦がれてる相手とは、毎日同じ教室での受講が保証されちゃうのが、学生時代。こんな状況なら、ツンデレ恋愛も何とか成功する事ができないでもありません。
 ただ、社会人の場合どうでしょう。同じ場所に押し込められて…というのはあまりありません。サークルとか、何か趣味の集まりで知り合った相手の場合、双方が意図しない限りそのサークルの活動以外で一緒になる事はなかったりするわけです。そういう外部的要因で強制的に一緒にいざるを得ない状況でもないのに一緒にいようとすると…昔なら、恋焦がれてる人。でも、今はストーカーになるかもしれません。
 「好きなら、遊びに行けばいいじゃん」「好きなら告白すればいいじゃん」 という話になるわけで、確かに普通の恋愛ならそれで済むでしょうが、こと、ツンデレ恋愛の場合には、そうは行かないわけです。それはなぜか。ストーカー規制法があるからです。
 まぁ、法律があろうとなかろうと 「世間の雰囲気」 がそうなわけですけどね。例えば、好きなんだけど、相手の反応は冷たい。そういうときに、好きなら、昔は、思いを伝えようと何度もトライしたり、プレゼントを受け取ってもらえるまで何度でも挑戦するみたいな話はドラマでも割りとよくありました。しかし、今はこんな事をすれば、ツンデレではなく、本当に嫌がられていた場合には、通報されて逮捕です。
 もちろん、ツンデレなら恋愛が成就する事もあるかもしれませんが、それ以前に周囲から通報されるかもしれませんし、何よりも 「ツンデレかどうか」 はわからないのが一番の問題です。昔なら、ツンデレかどうかは、トライしてみて敗れればツンデレではないだけで恋愛失敗、ツンデレなら成功して恋愛成就、みたいな 「当たって砕けろ!」 もできたわけですが、今それをやると、万一ツンデレじゃなかった場合、警察がお待ちかねです。実際通報されるか、逮捕されるかという事ではなく、その可能性を考えた場合、そんな行動に出るほうが自殺行為といえます。なにしろ人生終わります。
 目の前に、魅力的な男子(女子)がいたとして、ある程度話しかけてもツンな感じであまり好感度が得られません。その上、一緒に遊びに行こうといっても遠慮される。もちろん、この時完全にツンで断られればいいほうで、遠慮するようなそぶりだったり、今回はたまたま無理、みたいな半端な態度だと、イヤなのか行きたいけどダメなのかわからないわけです。そういう状態の時に、断られたのにまた別のときに誘うとか、ぜひきてくれるようにもう一度お願いするとかは難しいわけです。
 一度断られたのに再度する、という事は、下手すると、警察に通報されないまでも 「xxさんがなんかストーカーまがいな事してくるんだよね」 と周囲に語られて非常に居場所がなくなる可能性すらあるわけです。こうなると、ストレートに 「はい」 をいわない、一見自分を嫌ってるように振舞うツンデレ相手の場合、恋愛はそうそう成就しなさそうです。マンガやアニメのように、ツンデレだという設定があらかじめ書かれてるわけではありませんからね。
 このラジオの番組では 「素直にうんっていわないところがかわいいんだよね」 とか 「むしろ、何度か断られてこそ挑戦するのが恋愛」 だなんて言っていましたが、それってストーカーになる可能性があるわけで、スタジオで気軽に語ってる分には問題ないでしょうけど実際には、特にツンデレ相手には無理に等しかったりするわけです。まぁ、ストーカーとしてつかまるのを覚悟で付きまとった結果、運よく、ツンデレで恋愛成就っていう事もあるでしょうが…。
 「萌え」 属性とは言われつつも、実際にはツンデレさんとお付き合いを始めるのは非常に難しいことではないでしょうか。