見積もりってなんだろう

 何か実験資材を買ったり、システム自体をグレードアップしたりして、何かと一式まとめて買ったりすることがあります。その場合、自分の office work 用の main PC のようなものは、職場の標準リストの中から選んでポチッとなするだけで済みます。でも、実験や研究の運用で必要なものとなると、そういうリストにはありません。
 その場合自分で探してよさげな会社のウェブページを見て、値段を見て、どれを買うか決めて、必要なものをリストアップして、合計どれくらいかかるか見たりするわけです。その価格とか、あとは品物がそれで揃う事がわかったらオーダーをするわけですが…。
 Approve (承認) 自体は自分でたいてい出せますが、中には出せないものがあったり、出したものに対する支払い処理の依頼を担当する section に流したりする事もあります。で、久々に、とあるラボの機器を新しいものに一式更新というか買い替えをするのでウェブで見て、買うことを決定してお値段を出したわけです。それを支払いの section に送ったら…。
 「先に見積書を送ってください」
みたいな事を言われました。…見積もり書? なんだろう…。よくわかりませんが、私が自分で買うものと値段をリストにして、いくらになりますよ、というのと出したのと似たものみたいです。でも、私が自分でウェブで値段を見て、リストを作って合計を計算して出してあるので、販売店にそんなものを作ってもらう必要は感じられません。
 まぁ、必要なものはわかってもそれを自分で合計計算するのが面倒な人は、必要なものをいって、合計金額を販売業者さんに出してもらうというのもあるでしょうが、私はだいたいこのくらいの合計金額で収めたいなぁ、と思いながらやっているので、少しずつ計算して、あ、ちょっと余るからこれはこっちにしてみたらいくらになるかな、とかやっています。なので、必要な機材だけ言って合計金額を知らされると、あまりそういうことができませんからね〜。
 普通の人はどうしてるんでしょうか。自分で計算していれば見積書は要らないと思いますが、自分で計算しないで買いたいものだけ言うと、とんでもない金額になって返ってくる可能性もあるので、やっぱり自分でちゃんと計算するんじゃないでしょうか。謎です。
 とりあえず、担当の人に 「私が計算してリストアップしてあるから要らないでしょ?」 といったら 「業者側から正式に発行されたものが必要です」 とか言い出します。いや、販売店のウェブに載ってるプライスリスト見て自分で計算してるんだからそんなもの必要ないわけで…計算ミスが心配なら検算してほしいです。
 が、きっと、この処理を担当してる人は単純にマニュアルで 「業者からの見積書を添付して支払い処理を行うこと」 とか書かれているんでしょう。自分できちんと計算していても、マニュアルどおりに 「業者が作った請求書」 を要求するとは、さすが国が違えどお役所ですね…。仕方ないので、業者にメールを送って、自分で作ったリストと値段と20万4千250ドルなりの合計とかのシートを添付して 「すみませんがそちらでこれと同じものを作って送ってください」 と依頼する羽目になりました。なんと無駄なことでしょう…。
 半日後に私が作ったのとまったく同じ内容の書かれた「見積書」 が届きましたが…何の意味があるやら。ひさびさに自分の組織のダメな部分を見てしまった気がします。こういうのは私の権限でできる範囲でなくしていきたいものです。