今日のぐるぐる

 首都高は比較的は知りなれている私もそれなりに怖いとは思います。いつも走りなれているルートは問題ないのですが、それ以外の場所といわれると、とたんに身構えます。出る方はまだいいとしても、知らない入り口から入るのは困ります。
 首都高の問題点は、私の場合

  1. 出口がどちらにあるかわからない
  2. 分岐があるときに、右にいたら分岐してしまうのか、それとも、右にいても分岐せずにいられるのか

の2点が挙げられます。1 は、降りる出口が 「高井戸」 とわかっても、それが右にあるのか左にあるのかわからないのが怖いです。もし右にあるなら、あらかじめ右車線を走っていないといけませんし、左にあるなら、左車線を走っておかないといけません。それがわかるのは1キロ手前とかに看板があったりするわけですが、それをみてからでは右や左に映るのが難しい場合があります。例えば、中途半端な速度で流れていて、車間があいていないで割り込めないとか、右と左の速度差が激しく入り込むのが難しい場合などがあるので、そういうときには出口を過ぎてしまう可能性があります。
 また、左はともかく、出口が右の場合、右は追い越し車線ですから、後ろから来る車がある場合には、前の車との車間があきすぎている状態を作ることができません*1。そうなると、人によっては無理な速度で走ることになり、危ないです。まぁ、私の場合は普通の車が出す速度なら無理になることはないのでいいですが…。
 あらかじめわかっていてもそれですから、初めての出口で、具体的にはどこにあるのかわからない場合にはドキドキ感はまします。200m と書かれていても、長く感じられる場合も短く感じられる場合もあるので、具体的に「あそこを 2 回カーブした先」 みたいにわかっている事が安心材料です。
 ナビがあるので近づけば右にある、左にあるというのはわかるのですが、それでも結構余裕がなかったりしますし、事前に見ておくほど計画的な旅行というのもなかなかないものです。特に首都高の出口を使うというのは旅行というより外出レベルですからね〜。
 もう一つが、2. の分岐の問題で、これは結構面倒です。例えば、走っていると、左車線の上に 「湾岸線・千葉横浜方面」、右車線の上に「本線・日本橋方面」 と書かれていたとします。その時、私が日本橋方面へ向かっている途中で、左車線を走っていたとします。そうすると、この看板を見たときに発生するのが、先述の疑問です。
 「このまま左を走っていると湾岸線に連れて行かれてしまうのか、それとも本線のままいけるのか」 ということです。看板のまま見れば、左は湾岸線に連れて行かれてしまうはずですが、実際には首都高の場合、看板の通り 2 車線が 1 個ずつに分かれる場合だけではなく、左側にわき道のような(出口みたいに)新たな道ができる場合があるのです。つまり、その場合には左にいても、分岐地点でさらに左の道にあえて行かない限り、湾岸線に連れて行かれることはありません。
 ところが、場合によっては左にいると、そのまま左車線にいる人は湾岸線に強制的に連れて行かれてしまい、右にいる人だけが本線に行く、という場合もあるわけです。そういう場合は、直前に気がついても進路変更禁止になっている場合が多く、後の祭り。湾岸線に行くしかありません。
 これが、事前の看板ではわからない事がほとんどなので、とてもギャンブルです。特に都心環状線はそういう類の分岐が多く 「xxに連れて行かれてはたまらない」 と、無理に右車線に移ったのに、結局左も右も本線が続き、左側に即堂ができるだけで、移る必要がなかったりする場合があるわけです。非常に心臓に悪いです。普通の高速道路なら、のんびりと安心して走りたければ左車線をのんびり走っていればいいわけですが、首都高の場合にはその安住の地がありません。どこにいても、いつ、あらぬ所に連れて行かれるかわからず、はっきり言ってあれは、何度か走って 「どこにどんな分岐があって、どこにいたらいいか」 がわかってないととても怖いです。100歩譲って、その分岐がわかる看板が設置されても、結局出口の問題と一緒でギリギリにならないと車線がわからないようでは結構危険なことには変わりありません。
 ところで、冒頭で書いた入り口側の問題ですが、これは首都高の設計上の問題、狭い入り口があるからです。一般的な高速道路の入り口であれば、どこの入り口からでも不安はありません。必ず充分な加速車線と道幅が確保されているからです。
 しかし、首都高の場合には、その設置スペースの都合からか、加速車線がほとんどない入り口というのが結構あったりします。短いだけならまだいいのですが、加速車線はほぼゼロで、トの字合流の車線分しかなかったりする場合があるわけです。この状態で交通量が多く流れが速い首都高に合流するのは大変危険です。
 実際、以前良く都心環状線を毎週のように走っていた時には、2 回に 1 回はこの入り口車線のどこかで事故を見たほどです。最悪なのは、東京駅付近の呉服橋の入り口です。入ってくる方も危険だし、入られる方も何度も急ブレーキを踏まされています…。US なら設計問題として訴訟を起こされてもおかしくない入り口の設計です。
 そういうことがあるため、どんな入り口かもわからない以上、知らない入り口からはいる事はかなり勇気が要ります。一旦合流車線に近くなってから 「なにここ、加速車線ないじゃん」 と気がついても、戻ることはできません。なので、都心に行く場合、行きは首都高、帰りは一般道という事はよくあります。
 もっとも、実際私が使う入り口は新宿か高井戸(=4号線) なので問題がありません。都心環状線の入り口は、例のひどい入り口が多いのでほとんど使った事がないです。新宿ですら、被合流車線に車間があいてない車が 5 台ほど運悪く続いていたら、急停車して合流をあきらめる羽目になります。一度とまってしまうと、タイミングを見計らって急加速して合流することになり、その場合、たいていタイヤが素敵な音を出しますw
 そんなわけで、女性にやさしい…というのとはちょっと外れて、人類に優しいという形にはなりますが、少なくとも私は、そこを改善してくれるとかなり気軽に首都高を利用できるようになるのは確かです。ぜひともがんばってほしいところですね。
 でも、女子だけのことを考慮した改善点って何かしら…トイレをきれいにする&増設することくらいでしょうか。女子だけのトイレの増設は、男女平等の概念に反するように見えますが、女子は構造上、個室になり、どうしても所要時間も長くなるわけでやむをえないわけです。お化粧していたり髪を直していたりするのは論外ですが、用そのものを足すのに時間がかかる以上は不公平とはいえません。
 他には…かわいい色にするとかいうのは首都高そのものの利用しやすさとは関係ないお話ですし、いまいち思い浮かびません。

*1:ここで法定速度だから遅かろうと右を走り続けても悪くないんだというなら首都高…いや公道は走らない方がいいです