DoCoMo Bizホーダイ…見せ付けられる 「やる気ゼロ」

 遅くとも 4 月に開始予定だったものが 7 月に延期され、再度 9 月に延期され、となんだかズルズル伸ばされていた DoCoMoパケット定額制サービス Biz ホーダイ。M1000 とかの独自 OS 機は既にスタートしていたのですが、Windows Mobile 端末である Htcz はのびのびにされていました。
 最近やっと延期されなくなり、どうやら本当に 9 月こそは開始されるようです。これでやっと、パケット代を気にせずに DoCoMo 端末からウェブやメール、動画を見たりできると思ったのですが、伸ばされて結構困っていました。その間に em-one も入手してしまい、いかに DoCoMoパケット定額制に消極的で、従量課金でお金を集めようとしているかがわかるというものです。
 それでも、とりあえず開始されるようですし、DoCoMo の携帯電話からウェブが見れるようになるのは便利なので em-one があっても、とりあえず申し込んでみよう、という事で NTT DoCoMo に申し込みのために電話をしてみました。
 やっとつながったと思ったら、どうもやる気がない声です。Biz ホーダイに関しては特殊な対応が必要なのか、担当者をすぐに変られました。なんで em-oneソフトバンクが簡単に対応できているものが DoCoMo にはできないんでしょうね? 定額ってそんなに難しい事なんでしょうか?
 そして、申し込みたい旨を伝えたところ 「8月27日以降でないと受け付けられません」 途のお返事。さすがにサービス開始の前の付きの中盤以降なら受け付けてもらえると思ったのに、まさかサービス開始 5 日前じゃないとダメというのはびっくりです。やっぱりやる気ないんですね…。
 そして、決定的だったのが、サービス開始方法。普通に申し込んだらいいのかと思ったら 「ソフトを入れないといけないので本体を DoCoMo でお預かりします」 とのこと。…え? たかだかソフトを入れるだけで預かり? 単に定額通信をするのに何でソフトが必要なの? ソフトバンクX01HT にはなんかソフトがはいってるわけ? 謎です。不安です。
 単なる電話機ならまだしも、PDA として使うスマートフォン。要は手帳ですから、特にお仕事をしてる身の場合は予定や連絡先なんかの情報も入っているわけですから、一日たりとも手元を離れるのが困るわけです。それなのに…今からだと 3 週間くらい預かる可能性があるとか。当然、代替機にはドコモショップに用意されている 「単なる電話」 しかないそうです。お話になりません。
 ソフトバンクは、ROM update のためにわざわざ(請求しなくても)勝手に SD メモリカードが送られてきました。そうでなくとも、何のための汎用 OS なのか、ネットからダウンロードするなり何なりで対応できそうなものです。いずれにしても、長期間預かって書き換え作業をして返すなんて、常識では考えられない対応です。
 というわけで、あきらめました。ドコモの思う壺? まぁ、私の場合は、パケット定額が使えないからと、しょうがなく従量課金やパケットパックを頼む、なんていうことはせず、単に 「定額にならないならデータ通信は一切せず、電話機能しか使わない」 だけですので、ドコモには何の得にもならないわけですがw
 なんでここまでやる気がないのか不思議です。まぁ、本当にやる気があったら、Htcz を7万もする直販でしか扱わないような事はせず、X01HT と同じくらいの価格で店頭販売&Biz ホーダイのセットくらいのことはやったでしょうからね。全身から「やる気ありません」 というオーラが生まれてきます。
 そうまでして、インターネットへの接続をしにくくして i-mode 網に閉じ込めてコンテンツにお金を落とさせたいのかな。で、i-mode 網内では満足できない人は、インターネットに接続して、その代わりパケット代でお金を落としてね! という事でしょうか。ホント、ガッカリさせられる経営方針です。
 つくづく、ボーダフォンソフトバンクになってしまった事が悔やまれます。ソフトバンクモバイル、(親)会社のやり方は嫌いだけど、端末とサービスは一流のものを出してるんですよね。ホワイトプラントかじゃなくて、スマートフォンをしっかり出してるし、定額制もあるし。うらやましい限りです。ソフトバンクじゃなくて他の会社だったら間違いなくナンバーポータビリティ開始後飛びついて乗り換えてましたよ…。