散財部

 移動用に購入です。コレがあれば、現地でどこでも熱いお湯が沸かせますし、簡単なお料理をすることもできます。発電機があるので定格の低い湯沸かし器や電磁調理器の一部は使えたりしますが、やっぱりガスの力は強いですし、電力量を計算しなくても好きなだけ使えます。
 個人的には、ガスは流動性があって怖いのであまり使いたくはなかったのですが、先日現場の方と一緒になった時に、ガスが一番という話をされて納得して買ってしまったのでした。もちろん、ルカショップからw カートリッジはルカショップでは取り扱いがなかったので、別ルートから購入しました。
 せっかく届いたので、まずは試運転ということで、早速使ってみました。一応、室内では使ってはいけないのですが、テントではなくて広い室内ですし、換気設備もあるので使ってみます。何に使うのか? というと…ルカさんがこよなく愛する食べ物である、カップ麺を作ってみることにします。
 今回は、ルカさんがおすすめしてくれた、青いラベルのシーフード味。早速コレでお湯を沸かして作りにかかります。バーナー部分は2分割になっているのでこれを組み立てて、黄色のカートリッジを取り付けます。これ、取り付ける時にガスが漏れないかどきどき物でしたが、すこしプシュっと音がするかなぁ、とか思ったら全く音もせず、きれいにつながりました。最初だけかな〜、と思いますが、コレはコレで安心です。
 点火にはマッチやライターは必要ありません。横についてるカチッとするので火花が飛んでそれで点火できます。一発で点火できました。ただ、この手の製品にはよくあることなのですが、説明書が不十分です。たとえば、ガスカートリッジの取り付け方。斜めにするなとは書いてあった物の、じゃぁ、どうやって取り付けるのかイマイチ不明です。適当に取り付けましたが、ちゃんと入っているのか不安です。
 また、点火する時、どのくらいガスを出しておけばいいのかわかりません。家庭用のコンロと違って、ボタンを押したりして自動的にガスが出て点火されるわけではなく、あらかじめ無段階調節のガスのバルブをひねってガスを出しておき、それに火花で点火する形になっています。しかし…その記述は全くなく、勘で適当にするしかありません。
 その、どのくらい出しておけばいいのかわからないので、最低限出したところから火がつくまで少しずつ増やして火花を出し、つかなければもう少し増やして…と試行錯誤が必要でした。たとえば、90度くらいひねって点火するとかの指示がほしい物です。おかげで、無駄なガスが空気中に滞留していたらしく、ついた瞬間だけ高めに火花が上がってびっくりしました。怖い道具という印象がついてしまうと、怖がって使わなくなる人なので、危険です。
 手元にある、滅多に使わない予備というか単なる物入れになっているアルミの鍋でお湯を沸かします。食器洗い機はアルミの調理器具は (アルミの色が悪くなるので) 使えないので、これは普段は放置されているのです。昔何かのイベントで使うために買った物です。お湯を沸かすくらいなら洗う必要もないので、今回お湯を沸かすのに使ってみました。なお、普段使ってるような厚手の重いものは、コレに乗せるとひっくり返りそうなので、アウトドアようにふさわしい計量なお鍋にしたのでした。
 ガスの色があまり見えないので火力がわかりにくいです。あまり強くしてガスボンベがあつくなって爆発すると怖いので、弱めでドキドキしながら使います。この手のデバイスは、安全機構が最小限というかそもそもあるのかもわからないものなので、変に使うと即死に至りそうなイメージがあります。
 もちろん、そんな人がどんどん死んでたら発売禁止になるでしょうが、その 「上手にうまく使えば普通は死んだりしない」 の中の 「普通」 じゃない運の悪い部分に自分が入る印象があるのでいけません。よく 「これどうしたらいい?」 と使い方を聞くと 「適当に普通にやってればうまく動くよ」 みたいに言われたりします。でも、普通に使ったつもりなのにうまくいかず壊れたり吹き飛んだりしてびっくりされ 「まさかそんな使い方するとは思わなかった」 といわれる人なので油断なりません。でも、初めて使う人に普通がわかれば世話はないと思うのですがいかがでしょう?w
 そんなわけで、このバーナーも、普通普通と考えつつもどこが普通よ?みたいに思うわけです。たとえば、お湯が早く沸いた方がいいからと、終始全開で使ったら 「まさかずっと全開で使う人がいるとは思わなかった」 といわれるかもしれません。でも、逆に 「全開の量は全開で使えるように設計してるに決まってるでしょ。数秒しか使えない全開なんて意味がない」 といわれるかもしれません。ともに最期を締めくくるのは 「常識で考えればわかるでしょ」 です。でも、どっちも成立。常識は、当人の頭の中とそれを伝達された人でしかないのが現状です。
 というわけで、説明書をちゃんと添付して貰えるのは重要で、そうあるべきだと思います。禁止事項や注意事項と警告だけ書かれている物はちょっと意味がありません。その警告と注意事項だけ守ればいい場合もあるでしょうが、使い方がわからなかったり、先ほどの「加減」についてと同じように難しい場合もあるわけです。そういう意味で、日本に住んでてよかったと思うのは、日本の製品はマニュアルが丁寧なことですね。US にいるときはろくなマニュアルがついてない or 警告表示以外全く何もついてこないで、使い方が全くわからず、電話で問い合わせたことが何度あったことか…(==;
 ところで、ガスバーナーの最期の問題といえば、本体がかなり熱くなることです。火は中程度以下で使用していたはずなのですが、ボンベをつける付け根までがかなり熱くなっています。やけどします。ボンベ本体は加熱されておらず冷たいままだったのですが、コレで大丈夫なのでしょうか…。ちょっと心配です。サポセンにでも問い合わせてみようかな〜。