かりもふ

 最初は横を川が流れていてそれなりにさわやか、傾斜もそれほどきつくなく快適でしたが、ちょっとするとだんだん傾斜がきつくなり、息が上がってきます。荷物がお泊まりセットとか NotePC とか電源とか重い物がいっぱい入ってるので、結構大変です。やがて、傾斜が本格的になり、歩くペースが本当の登山ペース、のんびりのんびりのペースにならざるを得ませんでした。それでも、かなりきついです。
 途中、歩いて登ろうなんて思ったのは失敗だったかも、と後悔し始めるほどでしたが、途中休める所を見つけて少し休んだりしながら何とか登っていきました。個人的に、私の性格は、自分がこなしてきた事を無駄にするのがすごく嫌いなので、もしここで挫折して降りたら、今まで登ってきた分、この苦労が全部無駄になります。苦労した分意味のある物にするのは、答えは一つ、登頂するしかないのです。
 というわけで、ちょっとずつのんびりペースで登っていきます。傾斜を緩和するため横幅がとれる所ではスイッチバックして登ったりしつつ登ります。しかし、汗だくです。汗を素早く乾燥させる通気性の良い登山用の服装ではありません。普通の麺の T シャツなので汗が滞留して不快指数が指数関数的に上昇。その上は、普段から着てる登山向けの速乾性の襟付きシャツなのですが、T シャツの所で既に汗が滞留してるので効果がありません。汗が…不快感が…。
 それでも淡々と登り、途中見つけた休憩風山小屋?も、ロープウェイの運休にあわせてか電気設備点検のためお昼で営業終了。既にあいておらず、休ませて貰えませんでした。電気設備点検なので、自販機も勿論動いていません。山に登る事を全く考えていなかった、ペットボトルの残りのお茶だけが便りです。う〜、ルカさんもひどいです。

 そんな感じで、とりあえず淡々と上を目指し、やっとロープウェイの高さまでのぼりつめ、そのあと、ロープウェイで来た時と同じ登山道を上り、何とか登頂しました。さすがロープウェイがお休みだけあって人が少ないですが、一方で、運休な割には結構人がいます。中高年の方も…歩いて登っておいでのようで、元気そうですごいです。中には、汗だくなおじさんがいて、どうやら走って登ってきたようです。すごすぎ。
 そして、おなかすいてた威力もかなり消耗した所で、おうどんにやっとありつける、と思った所…なんと、すでに受け付け終了。あとはインスタント食品しかないそうです。う〜ん…今日はホントに、ついてないです。このままでは、昼食も食べれず消耗した体力を回復できない悲劇です。
 ところが、ふと思い出しました。そう、メロンパンを持っているのです。山頂で食べるつもりは全くありませんが、何となく買ってしまったメロンパン。それが、ここで役に立つとはw というわけで、メロンパンで簡素な昼食を済ませる事にしました。かりもふです。
 スタンプもちゃんと押してもらい、少し休憩をしたら、下山です。あまり長居すると今度は暗くなりますし、何よりもスコールが怖いです。ロープウェイなら去るまで待ってみたり、乗り場までの間をあるていど濡れる程度でしょうが、最期まで徒歩下山しなければならない以上、長時間かかりますし、急坂を下りる中雨だと危険です。