もつにこみ

 温泉から出てご飯を食べるところを探したのですが、イマイチです。前回食べたところはそれなりにおいしかったと友達は言っていますが、果たしてどうだったのか私はあまり覚えていません。やっぱり記憶力は人一倍悪いようです。同じ所ならつまらないので、別のところを探します。そんな中、お店の人に勧められて、車で数分行ったところにあるというお店に行ってみることにしました。
 ところが…確かにお店の名前はあっていますが、イマイチ。あまり綺麗そうじゃないし、ハンバーグ・カレーラーメンとか書いてあり、全く食欲をそそりません。こういう所に来たら、食べたいのはおそばであり、野菜料理です。もっとも、東京にいても、ハンバーグやカレーラーメンに興味はありませんがw
 せっかくおすすめですが…パスすることにしました。「おすすめはとりあえず食べてみましょう」 的ポリシーがあるうちらとしては珍しいです。さすがにこの手のお店による気には慣れません。おいしいのかもしれませんし、もしかしたらよいおそばもあるかもしれませんが、あまりにも冒険過ぎます。
 というわけで、そのおとなりさんにお邪魔することになりました。駐車場が丁度あったのでそこに入れ、とりあえず中へ。外は綺麗だったけど中はちょっとイマイチ…でも、お隣のラーメン/ハンバーグよりはずっといいです。ここは、ちゃんと鴨せいろもあるようでなかなかです。
 私は鴨せいろをオーダー。ほかもいろいろ。あとから来た地元の人っぽい感じの集団が 「すいとん」 を頼んでいたので、地元の人がわざわざ食べに来てオーダーするということは、それなりにおいしいのでは?!ということで、追加オーダーしました。さらに、もつ煮込みもオーダー。
 すいとんはそれなりにおいしかったですが、特筆すべきはもつにこみ。コレまでももつ煮込みはコンビニや都内のちょっとした居酒屋さん風のお店で食べたことはありますが、これは違います。なにしろ、野菜とかこんにゃくなんかで埋めておらず、ピュアにもつのみ! 素敵です。こういうのを求めていました。しかもお値段 400 円。いいんでしょうか。
 お味も、辛かったりすることもなく丁度良くすっかりお気に入りとなりました。すいとんも食べたのでお腹いっぱい。たっぷり食べましたが、このもつにこみがあまりにも良かったので、お土産に持って帰ることにしました。テイクアウトができるか訪ねたところ、パックがあるので入れられると言われたので、二人前お願いして、お持ち帰りとなりました。
 このもつ煮込みで思い出すのは、以前福島の方で 「もつ炒め」 を食べたことです。これがおいしくて素敵でした。もつ焼きというと焼き肉だったりしますが、このもつ炒めは純粋にモツを炒めてあり、多少の野菜が混ざっていましたが、あくまでモツ主体でとてもおいしかったものです。そこはお肉屋さんなので、良質で大きなモツがたっぷり入っていて、その満足感は高く、後にも先にもお目にかかることはできませんでした。