雲仙記念館と水無定食

 まずは、博物館のような雲仙記念館に行きます。正式には、雲仙岳災害記念館、です。広い駐車場があり、すぐに見つかりました。平日だという事もありかなりすいていましたが、皆無ではなくお客さんがそこそこ入っています。駐車場が広いので、閑散とした印象もありましたがw
 有料ですが、入ってみると色々面白い物があります。正直 「お金かかってるわね…」 というのが第一印象。火砕流の速さを体験出来る、足下の透明なガラスの床とか、紙芝居劇場とか、ミッキーランドみたいな擬似体験型噴火のドキュメンタリーとか、その他色々な物が、しっかり作られています。見に行く価値がありました。
 
 知識的には色々昔興味を持って検索したりしたので、ある程度のことは知っています。そのため新しく驚かされる物はありませんでしたが、具体的な資料やあらためてみるドキュメンタリーは小が気が大きかったです。ちょっと気になったのは、規制を無視して取材を強行し被災したマスコミに関する表記が好意的だったことです…。
 この手の施設は、世間の風潮でお金をかけた立派な物を作ると、すぐ叩かれる傾向にあります。けれど、私はこういう物を作る事に全く異論はありません。半端な金額で、やすっぽく仕上げてしまったら、つまらない物だったと思ったことだと思います。ここまでしっかり作ってあったからこそ見る価値があり、実際私は満足したので、雲仙に行く、という友達が居たら、寄ることを勧めるつもりです。
 これがもし安っぽく、通り一遍の展示で終わっていたら、行かなくていいよ、というでしょう。むしろ安く作るくらいなら、作らなくていいと思います。行政に限りませんが、安くあげた結果、本来 5 万円かけていれば 5 万円の価値が出た物が、1万円しかかけなかったために、短期間のうちにほぼゼロになってしまう、という事はよくあります。安物買いの銭失いです。
 定型句として 「ハコモノギョウセイ」 なんて言って叩かないで、必要な物はどんどん作って欲しいと思います。それより、すぐ福祉福祉と叫ぶ定型句の方が、よっぽど要らないと思います。図書館や区役所、区民ホール、公園、駅前などをしっかり整備してほしい物ですね。
 ひとまず一通り見てから、あとは小腹も空きました。ホールにあったレストランで溶岩なんとかのセットを食べても良かったのですが、カードも使えない雰囲気だったのでスルーして車に戻りました。
 この時点では雲仙のドライブコースはわかっていなかったので、ホールの受付の人にきいて、観光マップを貰ってあります。ナビでセットしますが、その前に、土石流などで埋まってしまったお家を、そのまま保存してある公園(道の駅)があるというので、そこも寄ってみることにしました。
 
 すぐに場所はわかりました。車を止めてしたに降りて行くと、確かに埋まってます。特に、二階建ての一階部分がすっかり埋まっているのに、2階部分はとても綺麗で古ぼけた感じもなく、今でも人が住んでいそうな感じがするのには、とても不思議な感覚です。それだけ、最近に発生した災害だ、という事ですね。
 見学したあとは、そこでお昼ご飯にすることにしました。水無定食、というのがあったので、それにします。おそらく、水無川にちなんだ水無定食、という事なんだと思います。
 
 特筆する名物はありませんでしたが、おいしくいただけました。Edy は使えませんが、クレジットカードで決済できました。