雲仙ドライブ

 ナビに従い、雲仙にあるロープウェイへ向かいます。どんどん道は上っていき、遠くから見ていた景色が一変します。それでも、普賢岳そのものに登っているわけではないので、普賢岳がだんだん大きくなっていくのがわかります。場所的には、横から回り込む形になります。正面は火砕流と土石流の跡で、今でも危険/立ち入り禁止区域です。
 さすがに平日だけあって、道もすいています。快調に道を進んでいき、途中から 「雲仙仁田峠循環道路」 に入ります。ここは、4 月からは無料開放される場所です。残念ながらまだ無料開放前なので課金されます。なんとなく、無料になるとわかっている物にお金を払うのは不思議な気分です(@@
 この道路は細く車一台分ちょっとしかありません。伊豆や林道なんかでよく経験する、あの、すれ違いが面倒な、出来れば通りたくないくねくね道です。けれどここはその心配はありません。なぜなら、一方通行だからです。片道一車線しかなく、一方通行ですから反対から車が来る心配がゼロ。好きなだけ気楽に走れます。
 走っていくとどんどん高度が上がっていくのがわかります。ちょっと整備が甘いところもありますが、こういう道路も珍しく、結構楽しいです。カーブの手前ではつい、対抗者が来るかも知れないと身構えてしまいますが、その心配すらないのです。ただ、コレになれてしまうと、他の道で油断してしまう可能性があるので、注意しないといけません。
 結構長さがあり、普賢岳がちらほら見え隠れします。また、フェリーで渡ってきた熊本-島原間の海も見えます。残念ながら快晴ではないのでそれほど見通しがきく分けじゃありませんが、なかなかの爽快感です。平日で他に車は全然いませんでした。
 やがてロープウェイ乗り場のある広場に到着。仁田峠です。来るまでこれる最高地点はここまで。お土産センターらしき建物があり、広い駐車場があります。その駐車場には、車がほんの数台だけ。その中の一台は、ルカさんの仲間である NTT ネオ○イトさんでした。色こそ NTT カラーのシルバーでしたが、営業車なのになんとレガシーです。儲かっているようです。
 
 お外に出てみると、寒いです。上着を着て、しっかりした装備でロープウェイに向かいます。NTT さんの三人パーティーはどこへ行ったのか知りませんが、ロープウェイ乗り場にはいませんでした。そして、ロープウェイは他に全くお客さんがおらず貸し切りとなりました。ロープウェイはなかなか年季の入ったものです。
 上につくと寒さひときわです。降りても他に誰もいません。トイレがありますが、雨水で動かしているので、なるべくしたのと入れを使ってください、なんて書いてあります。山の上のトイレは、どこも苦労しているのです。
 そして、ここからは歩きです。バックパックをしっかり背負って 「妙見岳」 の山頂を目指します。登山というほどではなく、散策する道みたいな感じなので気楽です。ただ、他に全然人が来ないので、万一何か起こったら誰かが気がついてくれるまで相当時間がかかりそうです。